SSブログ

やむを得ず生じてしまう違和感を超えればいいのだ!~実写版『ゴールデンカムイ』を観に行きました! [■ Film]



2024年1月20日、
池袋 グランドシネマサンシャインのIMAXで
実写版『ゴールデンカムイ』を観ました!
https://kamuy-movie.com/

原作、アニメ、『ゴールデンカムイ展』を踏まえたうえで、
最初から最後まで楽しく観られました!



原作漫画は全31巻の壮大な物語なので、
実写ではどのように描かれるのか興味がありました。


雪山のシーンがとにかく素晴らしかった!
吹雪、ダイヤモンドダスト、つらら、スキー、
各種アクションシーン、
山崎賢人さんの”杉元佐一”、
山田杏奈さんの”アシリパ”さんも含め、
キャスティングが全て良かったです!
ナレーションの津田健次郎さんも加わり、
期待以上でした!



時間に限りがあるため、観る映画やドラマに優先順位があり、
本邦作品を観る機会が少ないのですが(WOWOW頼み)、
山崎賢人さんのお名前は頻繁に拝見します。
公開前の下馬評「また」は、
事実として知っているけど、
ニュートラルな気持ちで観られました。
で、山崎賢人さんにお願いしたくなる気持ちわかるわ!
キャスティング頻度に納得です。
素晴らしい俳優さんですよ!


矢本悠馬さんの”脱獄王 白石由竹”
発表時は遠くもなく、近くもなく・・・と思っていましたが、
ぬるりぬるりと追手や柵を抜けていく説得力、
ばっちりはまっていました!


”大叔父”役の秋辺デボさんは、
監修も務められていたルーツの方。
演じる以上の空気感が凄かったです。


今回初めて拝見する俳優さん
栁俊太郎さんの”二階堂浩平・洋平”
凄まじさには度肝抜かれました。
しかも一人二役、素晴らしかったです!
この先、どのような変化の表現をされるのか、期待大です。


マキタスポーツさんの”後藤竹千代”
舘ひろしさんの”土方歳三”
木場勝己さんの”永倉新八”
大方斐沙子さんの”フチ”
安定を超えた軽妙さや柔らかさのある
重鎮、ベテランのはまりっぷりも感動しました。
物語への説得力が凄まじい。


玉木宏さんの”鶴見中尉”
サイコに見えて、思想と実効性ゆえのカリスマ性が
滲んでて良かった!
スパイ時代のシーンもあったらいいなぁ。


勝矢さんの”牛山辰馬”
何もかも”チンポ先生”で、この先も期待大です!
メイクを差し引いても、
ハマリすぎて笑いをこらえるのが大変でした。
あまりにもそのまんま!でした。


大谷亮平さんの”谷垣”が声を含めて完璧でした!
事前に知らなかったので、
最初、誰が演じているのか?と迷うほどに。
アニメのCV細谷佳正さんにも近かったです。


泉澤祐希さんの”剣持寅次”も嬉しかった!
『アンナチュラル』”鈴木巧”役以来のファンで、
期待している俳優さんだけに、あぁ、素晴らしいなぁと。


そして高畑充希さんの”梅子”!
帰還した佐一が寅次の遺骨を持って訪れるところ、
梅子の様子や変化と佐一の思いに涙が止まらんかった・・・。
良いシーンだったわ・・・。
高畑充希さん、
大ファンなのでキャスティングされて嬉しかったですが、
期待以上に素晴らしかったです!



今後期待は
眞栄田郷敦さんの”尾形百之助”
原作やアニメでさ、
親への憎しみが煮詰まりすぎた挙句の
腹違いの弟に対する仕打ちがあまりに酷くエグくて、
ガチで引いたんですよ・・・(徹底している!と良い意味で)
無表情と、内心の煮詰まりと、
結局自ら傷をえぐった因果応報真っ最中の感じを、
アニメのCVでは津田健次郎さん
ハマりにハマっていて、凄かったのです。
この先、実写でも尾形の過去回想シーンを期待したいです。


次回作の予告のようなシーンがあり、待ち遠しいです!


個人的に”鯉都少尉”も好きで、
アニメのCV小西克幸さんが素晴らしかっただけに、
実写も期待しています。



---------------------


”解像度が高い”ゆえ、物語に集中しにくくなる現象は存在します。


公開前に発表された
実写版『ゴールデンカムイ』の予告編でも感じた
衣装がきれいすぎる点と、
俳優さんの歯や唇、指や爪など末端がきれいすぎる点、
女優さんのメイクがきれいすぎる点。


撮影するカメラの技術が上がるほど、
スクリーンの質が良くなるほど、
投影する機械(映写機)の機能が上がるほど、
照明や、衣装汚しや、メイク、編集や音響技術の必要性が高まる。
それが追いつきようがないこともあり、
一長一短、痛し痒しな状況です。


デフォルメされたから成立することが
実写ゆえにスポイルされる経験は何度もあります。


2012年の映画”Les Misérables”(レ ミゼラブル)の
典型的なフランスの街中の風景に
英語の歌が響き渡る
(原作小説はフランス語ですが、
原作ミュージカルがBritish英語なので、
歌うキャスト全て英語がネイティブ)


CGアニメ版”The Lion King”(ライオン キング)の
動物の描写がリアルで、咆哮はハマるのに、
急に英語を喋りだす


この辺り、
リアルとフィクションのバランスが歪んでいる感じはぬぐえません。
しかし、どちらの作品も素晴らしく、大好きです!


そう、実写映画は、舞台でも、アニメでもないので
そこんとこ気にしない!ってスイッチを入れるんです。
違和感的なヤツを超える
楽しめるだけの脚本や構成、演出、演技が欲しいだけです。



実写版『ゴールデンカムイ』はそこはクリアしてくれて、
物語に没頭できました!






共通テーマ:映画