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(仮)スバラシイおんがくのはなし その3 [■ 音楽 Music,Sounds]

2024年夏の都内徒歩の旅に連れて行く音楽をピックアップ中。


(仮)スバラシイおんがくのはなし その2
https://sound.blog.ss-blog.jp/2024-04-24)の
2012年4月、
テレビアニメーション『坂道のアポロン』の後の枠で放送されていた
テレビアニメーション『つり球』

TVアニメ『つり球』
https://www.tsuritama.com/


なんとなく見ていたら・・・

色がきれい!
オープニングテーマはフジファブリック!
劇伴が栗コーダーカルテット!
江ノ島の風景がこんなキレイに描かれている!
物語や登場人物が面白い!
エンディングテーマはスピッツ『空も飛べるはず』のカバー!
なんか・・・何もかも全部良い!!!

すっかりはまって最後まで観続けました。
サントラも購入しました。
フジファブリックのアルバム『VOYAGER』ももちろん購入。
2022年に久々に観ようとしたところでBlu-ray BOXが出ていることを知り、
即購入してしまいました。

「つり球」PV
https://www.youtube.com/watch?v=ZASvjvEVfag

TVアニメ『つり球』振り返りPV【BD-BOX:2020年4月1日発売!】
https://www.youtube.com/watch?v=xPCvNXn_F60



・・・ということでこの界隈から4作品をピックアップ。
と言いながら、実は夏場になると必ずプレイリストに入れる作品です。



フジファブリック『徒然モノクローム』、『透明』
アルバム『VOYAGER』収録。

FUJIFABRIC VOYAGER SPECIAL SITE
https://www.fujifabric.com/special/voyager/

フジファブリック 『徒然モノクローム (short version)』
https://www.youtube.com/watch?v=lozJUpUvDCM




栗コーダーカルテット『つり球マーチ』、『はじめて釣る』
アニメ「つり球」オリジナル・サウンドトラック収録。
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?&cd=SVWC000007856




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フジファブリックは、
2009年に志村正彦さん(Vo、Gt、ソングライター)がお亡くなりになった後、
山内 総一郎さん(Gt、Vo)
金澤ダイスケさん(Key)
加藤慎一さん(B)
完全に3名になって最初に作られた作品が『徒然モノクローム』だったのもあり、

作品自体の勢いや潔さも含めてカラフルな世界と同化していて、楽しくなりました。
特にサビの演奏も歌も全開!
バーンと世界が開けて強い風が吹き上げるようで痛快で好きです!
アニメーションでは登場人物たちがスカイダイビングする描写なのもピッタリです!




同じくアルバム『VOYAGER』に収録の『透明』
そもそもこのアルバム自体大好きでよく聴くのですが、
そのなかでも特にこの作品に”描かれる”風景に感じる色味が身に染みるのです。
夜空の色は凄く美しいと思っていて、
夜が明けるに連れて青くなるのですが、
同時に空の下の風景や空気も青みがかっていくように感じられます。
更に明けていくとその青みが抜けて普段の風景の色になって、
まさに「透明」になり、
同時に気持ちのなかのあれこれも「透明」になっていく・・・・という感覚が
この作品を聴くたびに染みてくるというか・・・
うまく言葉にならないくらい澄んだ感触なのです。




栗コーダーカルテットは『ピタゴラスイッチ』など、
教育テレビ(現、Eテレ)などでよく流れているのを聞いていました。
耳馴染んでいただけに、
『つり球』の世界観に合いすぎて、あらためて感動していました。
『アニメ「つり球」オリジナル・サウンドトラック』も特に夏場によく聴きます。



『つり球マーチ』はこの作品のテーマにあたるメロディが含まれていて、
各場面や登場人物の心情ごとにアレンジや改変が加えられる、
劇伴好きが知る醍醐味を味わえるベースとなる作品です。
伴奏のホルン(?)と、スネアドラムと、ギターで刻むリズムに
軽やかに歩くようなリコーダーの音色乗ってが良いのです!
本当に世界観に合うんだよなぁこの感じがねぇ。
アニメに引っ張られているのを差し引いても、なぜか感じる”海”。
不思議です。




主人公の真田ユキが、
クラスメイトで真剣に釣りに取り組む宇佐美夏樹に教わった技を身につけ、
祖母ケイトさんにプレゼントするためのマグロを釣り上げるシーンで流れる
『はじめて釣る』
テーマのメロディーがオーケストラ用にアレンジされ、
RPGのエンディングで流れそうな大きな作品になっています。
ミニマムな編成だからか、
躍動感も軽やかで、
船上で波や海風を感じる軽快なあの感触があって、
素晴らしいアレンジと演奏なのです!




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ここ数年アニメーション作品への解像度を
少しずつ上げるようになっているのですが、

毎度毎度、なぜこの作品に出合った時点でそれをしていなかったのか!と。
自分のどんくささに悔しい気持ちになります。
作品の総合力の高さで満足しちゃうんだよな・・・
当時から音楽は解像度をガンガン上げてたのにな・・・
音楽で手いっぱいだったのもあるな・・・
それはそれで正解な気もするのですが、やはり悔しいです!