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明日の朝は早起きすべし。~大河ドラマ『光る君へ』が面白く、『源氏物語』や『枕草子』を読み直したい! [■ テレビ番組・広告 Television,CM]




2024年2月5日の東京は雪です!積もってます!
早く退勤できました!


時間ができたので・・・
2024年大河ドラマ『光る君へ』
録画した第1話をようやく観ました。
おぉぉぉ、素晴らしい!
籠の雀な、それな!
それをこういう形で、あぁぁぁ!・・・という感じで、
脚本の造りに痺れつつ、
キャスティングも完璧!でウッキウキです。
”藤原道隆”の井浦新さん、
”藤原定子”の高畑充希さんが特に嬉しいです!
知られざる殿上外の人々の暮らしも描かれて、見ごたえ満載です。
今週中には直近の回も含め一気観します!
その後はほぼリアルタイムで観られるよう頑張ります!
1年間楽しみです!



『源氏物語』の原文は高校時代の古文の授業や、
大学入試の試験勉強で触れたきりですが、
現代語訳は橋本治さんの『窯変 源氏物語』+『源氏供養』で履修しました!
色々な優れた文筆家・漫画家の方々が現代語訳されているので、
どれが良いか迷っていたところ、
当時もっとも読んでいた文筆家(小説家)である
橋本治さんが書かれていると知り、
一足飛びに手に入れて、一気に読み切りました。
『窯変 源氏物語』を執筆にまつわるエピソードをまとめた
『源氏供養』も現代人の橋本さんならではの分析力と表現力で、
こちらも染入るものがありました。



『源氏物語』というと色恋沙汰やら、縁故の捻じれやら、
情緒面や人間関係の煩雑さがクローズアップされがちです。
事実、そういった描写ではあるのですが、
古代人の言動の基になる
時代背景、価値体系、社会情勢や政治などが見えるのが面白いです。
それを把握しているか否かで読み方は変わります。



さて、国語の試験に出てはいじられてネタになる
「筆者の気持ちを答えよ」、
常々試験としては愚問であるとは思っています。
心の中でそっと思いを巡らせたり、
ある程度同等の知識と理解を持った人たちでゆるっと雑談する、
読後のお楽しみでしょう!

『窯変 源氏物語』読後・・・
”紫式部”って作者名として付けられている時点で、
この時代はなー、勝手なもんだよなー、
名前じゃなくって他人からの呼称だもんなー。
まぁ、呼称があるだけマシではあるんだなー。
大概存在した記録すらないからなー。
筆者は当初、光源氏のような立ち居振る舞いをする人物にあこがれ、
自分が権力を持ち、差配できる立場ならばこうするでしょう!・・・から始まり、
徐々に光源氏含む登場人物が筆者の手を離れるままに
動いていったように見えるなー。
後半に向かうにつれ、言動が鈍くなっていくのが
現実に着地する感じでいいんだよなーと。

・・・こんな風に現代人である私が楽しく鑑賞できるのも、
”紫式部”と呼ばれた筆者の圧倒的な観察眼と描写力がなせる業です。




同時に、この作品を何が何でも残さなければ!と
歴代の知的富裕層によって、
教育体制や印刷技術が発達するまで
守りつないでくれたことに感謝するばかりです。
古代の書物はすべて書き写されて拡散されていたので、
存在する範囲も狭いし、写し間違えもあるし
(原著に触れた書物にはどの版を優先したか注釈が入るのが常)、
応仁の乱もあったし、
保管技術もないし、
いつ途切れてもおかしくないのですよ。
なくなったものもあるのだろうなぁ、
でも、残してもらえたのは奇跡だなぁと思います。
世が世なら、文字を読めず、作品の存在も知らされず、
私レベルの庶民は読めなかったですからね!




素晴らしい先人たちのおかげで、
『枕草子』は、現代語訳も原文も履修済みです。
こちらも筆者の圧倒的な観察眼と描写力で
現代の私でも感じ入ることの多い内容です。
明るく、どこか楽しげな内容で、
仕えていた中宮(天皇の正室、皇后) 藤原定子を思い出しつつ、
記憶を記録するかのような回想録でもあります。
知的で良い上司の下にいると楽しいよね!と。
それゆえに、藤原道隆の死、定子崩御がつらい・・・
でも、だからこそ『枕草子』を書いたのだよねぇと。
書いてもなお、”清少納言”と記され、実名は残らない・・・
そういう時代もあったのだなぁと。
書いたものが何世紀も先まで残ってますよ!
義務教育で習いますよ!
庶民の私でも楽しく読んでますよ!って言いたくなります。
好き勝手に情報に触れられる時代、
書き散らす機会や方法を持てる時代、
恵まれた環境を享受できるのは、
本当にありがたいのですよね・・・





昨今、漢文不要論をちょくちょく耳にしますが、
漢文は絶対に必要ですからね!
古代日本における最先端の海外からの情報が古代中国語である漢文です。
各家が読解技術を持っていて、
素の漢文(白文)に訓点(レ点など)を施して、
古代日本語訳(訓読文)にし、一族で共有して政治を行っていたのです。
そして、きわめて私的なものへの反映の一つが『枕草子』や『源氏物語』で、
漢文の元ネタがわからないと読めないです。
古代日本の最高峰の知性を読み解くには必須なんです。




ついでに・・・
カタカナはすべてが英語とは限らないし、
英語はBritishとAmericanなどがあるし、
WaterのウォーターはBritishだし、ウァラーはAmericanだし、
TomatoのトマトはBritishだし、トメィトウはAmericanだし、
アンケートはフランス語(enquête)だし、
ボタン(服飾)はポルトガル語(botão)だし、
ドイツ(国名)はドイツ語のDeutschland(ドイチェラント)だし、
オランダ(国名)は、日本以外はNederland(オランダ語)呼びが強制されて、
日本だけポルトガル人が持ち込んだ時点のHolanda(ポルトガル語)のままで良いとしてくれているし、

・・・など、その言葉が入ってきた時点では最先端の情報で、
交流の歴史を孕んでいるのです。


そんなことを考えながら、
時間が離れても、なお感じ入ることができる現状を楽しみます!

「ふゆはつとめて ゆきのふりたるはいふべきにもあらず」

明日の朝は早起きすべし。







『踊る!さんま御殿』に小山宙哉先生が出演されたよ! [■ テレビ番組・広告 Television,CM]



『宇宙兄弟』の作者である小山宙哉先生
出演されるということで、
2024年1月23日放送の『踊る!さんま御殿』を録画したものを観ました。


小山先生はお元気そうで、しかも面白かったです!
『宇宙兄弟』のアニメが止まっている話題も出て、
アニメが原作に追いついてしまったために止めたと、
連載が終わったらアニメの続きが作られるという話になっていると
あぁぁぁ、嬉しいなぁ!
実現を楽しみに待ちます!!
今は、連載中の現状を固唾を飲んで見守っています!


小山先生の愉快な話いろいろ。

「天才」自己暗示のあれこれ。
Tシャツの右肩に「天才」
または福本伸行先生提唱「ほぼ天才」を書き込もうぜ!

睡眠に関する振りからのオチの小山先生。
関西の波長がなせる業?

「11月の蚊は8月の蚊よりもむかつく」
パンチしたくなる気持ちはわかりますが、
私の場合は寒いお外に出します。
自ら手を下さず、生命力と自然に采配を任せるスタイル。



小山先生以外に印象に残ったのが、やす子さん!
漫画の登場人物に寄せていくという話題の中で、
やす子さんが自衛隊所属時代に
松本大洋先生の『ピンポン』の”ペコ”の髪形にしたと。
当時の写真が公開されたのですが、
まさに”ペコ”でした!
にもかかわらず、上長からその髪形をやめるように言われ、
その理由が、みんながサモ・ハン・キンポーがいると言うからと。
写真を見る限りペコでしたよ!

サモ・ハン・キンポー的な造形の人って、
そこらじゅうにいますよね・・・
私も昨日都内某所で向こうから
スーツにコートを羽織った
サモ・ハン・キンポーが来るなぁとすれ違ったばかり。
ある種の平均顔ですかね。


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久しぶりに『踊る!さんま御殿』を観ましたが、
やっぱり面白いし、
明石家さんまさんがすごすぎです。



今回特に印象に残ったのが、
冒頭の出演者紹介時、
某女優さんのプレイべーとにまつわる話題を
真っ先に、最小限に、ゲストの小山先生も巻き込んで、
ノイズの可能性を笑いに変えてサクっと処理してしまったところ。
この先、某女優さんに周囲が触れやすいように、
映ったり話しても、観る側の集中力が削がれることなく、
テーマの話が見られるようにされているように見え、痺れました。


面白かった!




どうなるのか、大河ドラマ『平清盛』 [■ テレビ番組・広告 Television,CM]


カクスコ(劇団、既に解散)や
朝ドラ『ちりとてちん』を担当された
藤本有紀さんの脚本ということで
非常に期待している『平清盛』ですが、
なんとなく、心配になる時があります。
話は進んできたものの、乗り切れないところがあるのです。
ブツ切れっぽいというか・・・

ここ!というところ、

 ・清盛と、平忠盛・母・弟との関係
 ・待賢門院璋子と白河院・鳥羽院・崇徳院の関係
 ・藤原摂関家
 ・待賢門院璋子の変化
 ・佐藤義清の出家
 ・妻の死
 ・弟の死

以上の見どころ、
最近なら、弟の供養の気持ちを含めて曼荼羅を描くところなんかは、
ぐっときただけに・・・うーん。



武士のなりをしていても、
内部政治の割合が高いだけに、
この時代を描くのは非常に難しいのでしょう。
あと、貴族と武士の世界が半々に描かれると、
どうしても薄くなってしまう気がします。
どちらも半端というか・・・
個々には濃いのですが、転換が微妙というか・・・
同じ舞台に立って、もっと融合・対立する
保元・平治の乱までは、
丁寧な地固め期間と言うことかもしれません。



ただ、贔屓目でも疑問に思うのは

 ・極楽とんぼ加藤さんがなぜ出ているのか?
  関西弁が全然ダメだし、いまいちよくわからない・・・
  見ていて辛くなる浮き感です。

 ・源義朝が薄っぺらい・・・
  玉木さん、苦手ではないのですが、
  あの独特な薄っぺらさは何なんですかね?

 ・平時子の深キョンも、なにか違うと思うことが多い。
  先妻との差別化の為かもしれませんが、うーん。

 ・源頼朝の岡田さんのナレーションが、
  思いのほか違和感が大きい・・・うーん。
  もっと適任がいるのでは?と思っています。



以下、妄想・妄言です。



藤本さんが『ちりとてちん』時のインタビューで
元々非常に落語が好きだと仰っていました。
それ故か、落語作品と、その週のエピソードの構造や演出をシンクロするという
ある程度落語を聞きなれて楽しめる人には
何重にも楽しめる作品に仕上がっていました。


それを思い出すにつけ、
いっそナレーションを入れないという形、
またはナレーション込みでも、
ストーリーテラーを佐藤義清=西行法師、
毎回、歌(『新古今和歌集』など)や平家物語などの 一首・一節を引用する
のだったら
どうなるのか?
清盛と西行は同じ年に生まれ、
西行のほうが長生きしているのです。


あれこれ想像してはうっとりしますが、
これはこれで文学研究者から
「解釈がおかしい!」って言われてしまうのでしょうか、ね。
ムズカシイなぁ・・・







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