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ついに”あの”洗礼を受ける日が・・・~『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』を観た! [■漫画原作のアニメ]



『THE FIRST SLAM DUNK』を観て盛り上がっていた時、
https://sound.blog.ss-blog.jp/2023-02-20
身近なところにいる
山王工業高校のモデルになった高校のバスケットボール部出身者(以後、Zくん)との話の中で、
「本当にあのまんまなんで、応援とか・・・
リアルだから、当時のことをいろんなことを思い出しちゃって・・・」と言う
明るくはないZくんの表情を見ながら、
その感じは想像できるなぁと思っていました。
そういうことはあり得るだろうなぁ・・・
とはいえ私は楽しめてラッキーだったな!くらいに思っていました。



そして、中学生時代バレー部だった私、
原作やテレビアニメーションは観ないまま、
IMAX上映の予告の面白さにつられるがまま、
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(https://haikyu.jp/
グランドシネマサンシャイン 池袋 IMAXに観に行きまして・・・


ごめんよZくん!
表情から読み取る力が欠けてたよ!
想像が甘かったよ!
経験がめちゃくちゃノイズになったよ!
本当にごめん!
・・・謝りたくなるくらいに、
あの時のZくんの気持ちを体得してしまいました。


バレーボールの描写が本当にあのまんまだからこそ
経験が呼び起こされてしまうんですよ!
凄いアニメーション映画でした!



始めの方で黒尾鉄朗が月島蛍に、
ブロックの時の手首から上の使い方を話すシーン
があり、
あー、顧問の先生に同じことを言われたなーが、始まり。



「オープン!」って、
一般的に聞く言葉で、普段どこで耳に入っても気にならないのに、
白熱する試合の中で出てきた瞬間、ピリついたからね!
自分が練習や試合で聞いた瞬間を一気に思い出すんだよ!
映画館にいるのに、
視点や思考と態勢が確実にオープン攻撃モードだったよ!
スクリーンを観ているのに目に入らない状態だよ!



一番すごかったのが、第3セット孤爪研磨の視点で描かれるシーン
マジでまるごとあれ、あの感じよ・・・
ネット際の緊張感と視点と思考がゾーン気味のあれ、
研磨が今どういう姿勢でいるのか、
目や体の動きなどを私は再現できる自信がある・・・くらいリアル。
呼吸が完全に重なってしまったよ。



『THE FIRST SLAM DUNK』で
三井寿(以後ミッチー)のCVを担当された笠間淳さんが
世代的にミッチーあこがれてバスケ部だったけど、
まさか自分が声を担当することがあるなんてーという話をしながら、
井上雄彦監督からあんまりNGが出なかったという話もあり、
同時に練習などの苦しいこともいっぱい思い出したという話もされてました。
バスケットボール経験者ゆえに、
呼吸がわかっているから有利であるけれど、
トラウマ的なものも呼び起こされる負荷があるから複雑です。
経験値って扱いが難しいですね。



冷静になって考えると、
あれだけ描くのどれだけ大変だったんだろうなと。
立ち姿なんかも、あぁバレーボールやってる人だなって姿勢でした。
普段なら物語を追って鑑賞し、
細かいところを観たいときは2回目以降にという順番ですが、
今回は物語を追うために、少なくとももう1回は観に行こうと思います。
もちろん、原作漫画も、テレビアニメも拝見する予定です。


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中学時代の私のポジションは前衛のセンター、
スピードとコントロールの人でした(パワーなし)。
フローターサーブ打ち、
ブロックとフェイントと、
どんなボールも拾うよ!レシーブが得意でした
(よく床に転がってたので、モップ係の人ごめんなさい)。
ローテーションでセッターのポジション(研磨のポジション)に行くのが苦手でした。
大変なんですよ、セッターって・・・・


当時のバレーボールのルールでは
リベロはいなかったし、
サーブがネットをこすると
相手コートに入ってもアウトでサーブ権は移ったし、
サーブ権がある方しか得点できなかったから、
15点先取制なのにゲーム時間がとんでもなく長くなることもあり、
背が高いチームや体力があるチーム、
安定した戦略をとるチームが有利だった時代でした。



今でも世界バレーは観ますが、
ルールが変わったおかげで、
リベロで小柄な人が参加できたり、
試合時間がコンパクトになり、
過剰にペース配分を考えなくてよくなったり、
様々な技にチャレンジしやすくなったり、
よりスピーディーなゲーム展開が多くなり、
面白くなりました。
良い時代だ。




共通テーマ:映画

日本画の手法が沁みる~アニメ『アンデッドアンラック』エンディングアニメーションも素晴らしい [■漫画原作のアニメ]

2023年の秋は
ここ数年中では割と長めだった気がするThomas-PBです。
至って健康です。


穏やかな秋に様々な作品を観られる贅沢な日々。

TV系アニメーション(TOKYO MXはAmazon Prime頼り)は

夏から続く『呪術廻戦』

原作追っかけ中、
待望の『Dr.STONE』第3期 第2クール

『新しい上司はど天然』

『め組の大吾 救国のオレンジ』

そして『アンデッドアンラック』を観ています。

他にも録画してまだ見られていないにもありますが、追々。


どの作品もそれぞれ素晴らしくて痺れるのですが、
アニメ『アンデッドアンラック』の
エンディングアニメーション
がたまらなく好きです。



細い線のたおやかさ、
個々の、全体の、すべての色味、
角度、
テンポ、
物語、
全てのバランス、
本編では一切語られていない
UNDEAD ”アンディ” の経歴の情報はもちろん、
死を希求する動機が感じられるような、
彼自身の真ん中にある要素であるような、
触れると霧散してしまいそうな、
切なさやうっすらと希望をまとった穏やかな美しさが
ゆっくりと沁みるのです。
ずっと観ていられる。
見入るうちに無音になる。
描かれている世界の音に変わる気配だけがする。

この線や雰囲気は日本画っぽいなぁと。


日本画は、
義務教育課程の日本史の文化史や国語古文で
自然と興味を持ち、
高校生の頃に伊東深水や上村松園に触れる機会があり、
直近では
『激動の時代 幕末明治の絵師たち』
@サントリー美術館

『特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」』
@東京国立博物館
など、
新旧問わず積極的に触れています。


日本画画法を現代モチーフと融合させる作品が多い
山口晃さんも大好きで、
直近では
『ジャム・セッション
石橋財団コレクション×山口晃 
ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン』
@アーティゾン美術館
も満喫しています。
今回の展示にはない『続 無残之介』、
過去の日本画と現代の映画や漫画のハイブリットの大作、
また観たい!


『アンデッドアンラック』は
本編の設定が巧妙すぎて痺れ、
スピーディーさや間やテンポなどなど
かっこよく、面白く大好きなのですが、
このエンディングアニメーションで確実にBlu-rey購入確定です。



解像度を上げるためにどなたが中心で作ったのかよく見たら、
絵コンテ・演出・作画・背景・仕上
紺野大樹さん

経歴に「成安造形大学美術領域日本画クラスの卒業生」とありました。
この作風今後も観たい!と思いました。
期待しております。





共通テーマ:アニメ

『呪術廻戦』TVシリーズ第2期「懐玉- 肆 - 」リアルタイム視聴後。 [■漫画原作のアニメ]



放送まで、今シリーズの楽曲のフルサイズを聴いていました、ThomasPBです。

2023年7月27日、
『呪術廻戦』TVシリーズ第2期第4話「懐玉- 肆 - 」を
リアルタイムで観ました!



あぁぁぁぁ・・・
次から次へとぉぉぉ・・・
「懐玉 -参- 」の圧倒的な情報量と展開と動きに固まって、
衝撃の緊張感を維持し続けたら、
今度は首の皮一枚の緊張感・・・


・・・・・・・・・・・・


夏油傑と伏黒甚爾(以下、伏黒父)の戦いや
術式の開示が目まぐるしく、
東洋の龍好きとしては、虹龍が美しい!と思ったら
伏黒父に天逆鉾で割かれて、観ている私の息が止まるわ、
夏油はとどめ刺されないものの、重症だわ、
伏黒父は報酬確保してるわ、
テンポが速くて眼も感情も追いつけない。



一方、五条悟は、
前段で反転術式は扱えていない描写があって、
この機会に使えるようになるんだろうと予測したけど、
一足飛びに「虚式「茈」」まで到達するだなんて!!!
呪力が強い箇所に強くダメージが出るのかな。
花御の時は呪力に変える花の左腕、
伏黒父は呪具を持った右腕ごっそりえぐられてました。



真理を手にしてハイになっている五条悟、怖い。
怖すぎて引くわ・・・
TV版1期で、ちょっと悪い笑みが漏れるのがいいなぁ、
ブーストかけてるくらいに思っていたけど、
高揚が漏れているのかな・・・
でも、天内理子を「天内」って呼んで、
自身の抗えない高揚に謝るのが、
あぁ、私が好きな五条悟だと思いました。
自分を起点にすべての人への距離が同じだから、
いつも一人称が「俺」なんだろうなと。
星漿体でも、
女子中学生でもなく、
天内理子なんだよなぁ。



それだけでも泣きそうなのに、
盤星教「時の器の会」信者に拍手される中、
五条が天内理子の遺体を運び出すって・・・
夏油じゃなくても凍り付くよ。
ギンギンの六眼も怖いけど、信者が怖い。
なんで拍手・・・。



宗教に限ったことではないけど、
強力に片寄った思想や原理主義の思考停止って苦手。
当事者は揺るぎない正当性を振りかざして、
他者を異端として排除したがるけれど、
他のコミュニティーを過剰に害するのは嫌悪でしかない。



正論もその危うさを持っていて、
夏油は自分の力量を理解した上で、
力を制御するのに
正論を自分のものとして獲得してきたんだろうなぁ。
でも、変化する現実とのバランスが崩れることまで
気づいていなかったのでは・・・
その時点の、その環境の、そこにいる自分の
一瞬の正しさや合理性かもしれないことを忘れてしまう。
非人道的な五条の内側から繰り出される発言よりも、
この期に及んで正論を口にしてしまう夏油に
悪い予感しかしない・・・



夜蛾正道学長の入学前の虎杖くんへの問いは、
夏油の件が原因でもあるかもしれないなぁ。



「懐玉- 肆 - 」を観てから、
『劇場版 呪術廻戦 0』を観なおしたのですが、
その中で伏黒父の「猿」発言や、
特級呪具を持たせている呪霊って
『劇場版 呪術廻戦 0』で
夏油がまんま引き受けていたじゃん・・・
伏黒父に感化されてんのか・・・



五条が呪術界の上の人に「私」、
乙骨くんに「僕」と一人称を変えていました。
あぁ、夏油の指摘をなぞることで、
かつての彼を思い返したりしていたのかなぁと
しんみりしてしまいました。



次回はタイトルが「玉折」。
あぁ、たぶん文字通りですよね。
ただの文字通りで終わりませんよね・・・
『劇場版 呪術廻戦 0』で
五条が夏油にかけた言葉もわかるのかもしれません。




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