SSブログ
■TV・CM ブログトップ
前の3件 | -

環境が変わっても、出会えるもの。 [■TV・CM]



テレビ地上波をほとんど見なくなって久しく、
その影響の一つが
テレビコマーシャルにも触れないために自分の守備範囲外の商品名を知らないということ。


例えば、自動車。
幼いころから特に興味がないにもかかわらず、名前と車種と会社名が頭に入っていたのは、
とてもお金がかかったきれいなTVCMに触れる機会が多かったからでしょう。

いすゞ ジェミニのTVCMは、音楽やコピー「街の遊撃手」のナレーションとともに、
石畳の街を踊るように走る車両が目に浮かびます。
各社サウンドロゴも好きだったし、
お酒、特にウイスキーのTVCMも美しかったですね。
バブル崩壊、リーマンショック、震災を経て、
まさに進行中の感染症と天災に追われる現在では得られない環境でした。



天気予報・災害情報、スポーツの生中継、
たまたまチャンネルを押したくらいでしか見ない今、
全然知らない、全くわからないに等しいです。


そんな環境でも、もしくはそんな環境だからか、
偶然に触れたTVCMに心が掴まれることがあります。


その一つが、トヨタイムズ
https://www.youtube.com/channel/UCg621ZS-iKFLWLbXcSBG5mw
https://toyotatimes.jp/

様子を眺めているだけでこちらも楽しくなる、
好奇心の塊!で、圧倒的な表現力を持つ香川照之さんが最高です!
(”カマキリ先生”も大好きです!)
豊田章男社長が大好きな車を問われて
「うるさくて、ガソリン臭くて、そんな車」というところをTVCMで見て、
トヨタ スープラを覚えました。
https://www.youtube.com/watch?v=vJWKqTK-FOQ&feature=emb_logo


もう一つが、たまらなく大好きなんですが、
ゼスプリ キウイブラザーズ!
https://www.zespri.com/ja-JP/kiwibrothers/index.html

特に、ゼスプリ キウイ TVCM 2020「好きなことを楽しみながら」篇 60秒
https://www.youtube.com/watch?v=bSYjN3vbfHs


キャラクターも、アニメーションも、脚本も、音楽も、
全部良いんですよねぇぇぇっ!
個々の要素のバランスが良いのでしょうか、
とても心地よくなるこのTVCMは何回でも見たくなります。
スーパーでキウイを見るたびに、TVCMを思い出して和みます。


岩崎愛さんの歌声も素敵で、
オリジナル作品を聴いたらさらに素敵で一気にファンになりました。
OFFICIAL WEB SITE
http://www.iwasakiai.com/



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2件に共通して感じるのは、
Webが充実していて面白い!ということ。
自身もWeb上で公開する文章を書く上で、
Webという場はこれがいい!と強く思うのは、
自分が表現したいものに合わせて自由に時間や長さ、数など決められるということです。
外部から要請される枠があるからこそ面白くなる表現があるのと同様に、
枠がないからこそ面白くなる表現もあります。

当然、触れる側の都合や体力も関わるので限度はあります。
もう一つの良いところは、触れることを中断しても、
再度触れなおす機会が与えられていることが多い点です。
発信者都合で叶わない場合もありますが、ある一定期間なら何度でも可能です。

そして、もう一つ、他者・他分野と共有しやすい点もあります。
見せたい人に薦めやすい形だったり、
自分がさらに掘り下げたい場所にすぐ繋がったり、ありがたいです。
これらの利点を享受できる時代でよかったなぁとしみじみ思います。
同時に、テレビで完結してしまうものを知ることはないのだなぁと。











1週間って長い・・・と思ったら、もう最終回かっ!~アニメ『坂道のアポロン』・アニメ『つり球』~ [■TV・CM]



ひとり暮らしならではだと思うのですが、
TVをつけっぱなしで雑務をこなすのが癖になっています。
あまり画面を見ていない、音で情報を得ることが多いです。
耳に入ると眉間にしわが寄るような不快になる音の渦の中、
不意に

 良い声、口調の役者さんだなぁ
 すてきな音楽だなぁ
 この音、何が起こった!?

など
テレビから流れる音に反応して画面を見てしまいます。
作品の形態やジャンルは全く気にせず、
耳障りで騒々しい番組よりも、
心地いい音や音楽的な番組を選ぶ傾向にあります。





2012年4月以降、
先述の生活形態ゆえに偶然知ったアニメ作品を堪能しております。
それは、

 アニメ『坂道のアポロン』

 アニメ『つり球』

です。
両作品とも素敵で、
深夜放送をリアルタイムに鑑賞!テンションあがりまくりです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


はじまりは、
アニメ『坂道のアポロン』でした。

偶然、初回放送を先述のように傍らで鳴り出す良い感じのBGM!
見ていたらJAZZがテーマになっとる!と動揺しきり。
雑務なんか放置、真剣に観てしまいました。

キャラクターやら、人間関係やら、全体的な絵柄や色、音楽、
何もかも素晴らしくて、バランス抜群で、どストライク!
鳥肌立ちまくりで震えが来ました。

ちょっと調べたら、

・秀逸な原作がある

・大大大好きな『COWBOY BEBUP』の
 渡辺信一郎監督と菅野よう子さんの音楽のコンビ!

という事実発覚と同時に発狂状態。
どストライクの原因を噛みしめました。


タイトルバックとその歌
YUKIさんの『坂道のメロディ』
(作詞:YUKIさん、作曲・編曲:菅野よう子さん)の
しなやかな強さと清々しさには、
日常雑務・雑念から一気に切り離され、
本編に集中することができました。


エンドロールの秦基博さんの『アルタイル』
(作詞:秦基博さん、作曲・編曲:菅野よう子さん)は、
喜び多め、悔しさ多め、哀しみ多めなど
本編鑑賞後、それぞれの回ごとに心に宿る多彩な興奮や感情を
包みこんだり、溶け込ませたり・・・器の大きな作品です。
夕暮れ、黄昏の風景や夕凪を思わせる”マジックアワー”。
じんわりとした感触に、さらに感動を覚えています。


本編ですが、毎回見応えがありすぎ。

まずは、JAZZ。
BGMはもとより、
演奏シーン、
特に即興演奏がアニメーションになっているのは衝撃でした。
生演奏を見ているのと同じかそれ以上のインパクトで、
アニメ技術の知識がなくとも、
とんでもないことが起こっているのを感じました。

JAZZが大好きではありますが、
すべて網羅し体系づいた知識は持っておりませんので、
ピンポイントで「好き!」と叫ぶたちですが・・・
Bill Evansが大好き!なだけに
フィーチャーされまくりで堪らん!
のであります。
大学生のころに買ったCDが
中の音質的にも、盤面的にも古びたなぁという頃に出た
リマスタリング×高音質CD版で買いなおした位に好きです。
2010年に袋井で観た
南博さんと菊地成孔さんのライブでの
『Blue in Green』素晴らしかった・・・
鍵盤入りJAZZはどれも素晴らしく、
それは大概、作者・演奏者にCLASSICの素地があるのも原因だと思います
(CLASSICも好きです。JAZZの影響を受けた
 ラヴェル、ドビュッシー、サティも大好きです)。
それに伴い、幼いころより、体感的にぐっとくる
三拍子(一拍子)の作品が多い傾向にあるため、
外せない!のであります。

毎回、次回どうなるのか知りたくなり、
何度も原作購入を考え、
いや、購入はアニメ終了を待ってから!と
葛藤の繰り返し。
そんな日々も次回の最終回で終わり。
寂しい気がします。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『坂道のアポロン』初回放送の余韻に浸っている時に、
流れてきたのが『つり球』でした。

華やかな色彩の昔話が愛らしく、
転出のあいさつをする主人公”ユキ”のテンパる描写が独特で面白く、
フジファブリック『徒然モノクローム』と共に
風景の美しい描写と配色、
華やかな色彩の場面もポップに清々しく展開していく様子が
とても楽しそうだったので見入ってしまいました。

が、物語はSFで謎が多く???・・・と「?」いっぱい。
それでも観ていて心地が良く集中力が途切れず、
ほのぼのBGMにのる展開を満喫。
そのBGMは栗コーダーカルテット!!!
ですよね、こんな素敵なアレンジと演奏はそうですよね!と
納得いたしました。

エンドロールはスピッツの名曲『空を飛べるはず』の
ほのぼのカバー。
”さよならポニーテール”名義、
これがまた良い味でアニメーション共々ほっとします。

とはいえ、ほのぼのだけではなく、
回を重ね、徐々に「次はどうなるの~?」と、
7、8話辺りから手に汗握りだし、
『坂道のアポロン』同様、
1週間が長い!と待ち遠しくなりました。

主人公の”ユキ”、
宇宙人の”ハル”、
同じクラスの”夏樹”、
調査員の”アキラ”それぞれ成長や距離感が素晴らしいのですが、
祖母の”ケイト”の含蓄ある一言や、
ネタ要員としても機能しつつ説得力抜群の船長”歩”の言動、
”夏樹”の父”保”の息子との距離感や言動に
癒されました。
案外、DUCKの上司も最終回でくるかも。
つまり、見守る立場の言動が加わると涙が~という感じなんです。

何年も前に行ったきりの江ノ島情報や、
疑似餌使用の釣りの知識なども面白かったです。

ちなみに、オリジナル作品だそうで、
放送前に、次回分を先行放送するイベントでは
「まだ出来上がっていない」との話が出るくらい、
ギリギリの製作体制だったり、
DVD化用の修正がガッツリはいるとも聞いています。
11話の海はとんでもない迫力。
日本のアニメーション、すごい。
製作現場が潤う構造になりますよう祈るばかり。

最終回が楽しみです!というか、
万策尽きて、どうなるんだぁぁぁ・・・と
気になって仕方が無い!



『つり球』は『宇宙兄弟』と同じA-1 Pictures製作だそうで、
twitterを見ると、
2作品のコラボレーション落書きが見られ、面白いです。



トラックバック(0) 

どうなるのか、大河ドラマ『平清盛』 [■TV・CM]


カクスコ(劇団、既に解散)や
朝ドラ『ちりとてちん』を担当された
藤本有紀さんの脚本ということで
非常に期待している『平清盛』ですが、
なんとなく、心配になる時があります。
話は進んできたものの、乗り切れないところがあるのです。
ブツ切れっぽいというか・・・

ここ!というところ、

 ・清盛と、平忠盛・母・弟との関係
 ・待賢門院璋子と白河院・鳥羽院・崇徳院の関係
 ・藤原摂関家
 ・待賢門院璋子の変化
 ・佐藤義清の出家
 ・妻の死
 ・弟の死

以上の見どころ、
最近なら、弟の供養の気持ちを含めて曼荼羅を描くところなんかは、
ぐっときただけに・・・うーん。



武士のなりをしていても、
内部政治の割合が高いだけに、
この時代を描くのは非常に難しいのでしょう。
あと、貴族と武士の世界が半々に描かれると、
どうしても薄くなってしまう気がします。
どちらも半端というか・・・
個々には濃いのですが、転換が微妙というか・・・
同じ舞台に立って、もっと融合・対立する
保元・平治の乱までは、
丁寧な地固め期間と言うことかもしれません。



ただ、贔屓目でも疑問に思うのは

 ・極楽とんぼ加藤さんがなぜ出ているのか?
  関西弁が全然ダメだし、いまいちよくわからない・・・
  見ていて辛くなる浮き感です。

 ・源義朝が薄っぺらい・・・
  玉木さん、苦手ではないのですが、
  あの独特な薄っぺらさは何なんですかね?

 ・平時子の深キョンも、なにか違うと思うことが多い。
  先妻との差別化の為かもしれませんが、うーん。

 ・源頼朝の岡田さんのナレーションが、
  思いのほか違和感が大きい・・・うーん。
  もっと適任がいるのでは?と思っています。



以下、妄想・妄言です。



藤本さんが『ちりとてちん』時のインタビューで
元々非常に落語が好きだと仰っていました。
それ故か、落語作品と、その週のエピソードの構造や演出をシンクロするという
ある程度落語を聞きなれて楽しめる人には
何重にも楽しめる作品に仕上がっていました。


それを思い出すにつけ、
いっそナレーションを入れないという形、
またはナレーション込みでも、
ストーリーテラーを佐藤義清=西行法師、
毎回、歌(『新古今和歌集』など)や平家物語などの 一首・一節を引用する
のだったら
どうなるのか?
清盛と西行は同じ年に生まれ、
西行のほうが長生きしているのです。


あれこれ想像してはうっとりしますが、
これはこれで文学研究者から
「解釈がおかしい!」って言われてしまうのでしょうか、ね。
ムズカシイなぁ・・・







トラックバック(0) 
前の3件 | - ■TV・CM ブログトップ