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たまにはtweet的に。 2024年4月4日 [■ Film]

Christopher Nolan監督作品を観るときにいくつかポイントがあります。
そのひとつが「Sir Michael Caine, CBEを探せ!」です。



これまでのNolan監督作品ならば、


" Batman Begins "、
" The Dark Knight "、
" The Dark Knight Rises "、
では、
Bruce Wayneの執事Alfred役


" The Prestige "では、
トリックや小道具を開発製作するCutter役


" Inception "では、
主人公Cobbの学問の師であり義父のMiles役


" Interstellar "では、
主人公Cooperの娘Murphと共に重力の研究を行うProf. Brand役


" Dunkirk "では、
Supermarine Spitfire3機編成"Fortis"のリーダー役
(Radio(無線)のみの出演)



" Tenet "では、
MI6関係者のCrosby役


連続出演を果たしています。
どの作品でも、独特な説得力を持つ風情が非常に魅力的で、
Nolan監督作品以外も含めて大好きな役者です。



ところが、" Oppenheimer "を2回観ても見つけられず・・・
調べたら、「元俳優」になってる!
2023年に引退を公表していらっしゃった・・・
1933年にお生まれということは、御年91歳!
お疲れ様でした!と心から申し上げたいです(存じ上げず、申し訳ない)。




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Nolan監督直近の作品で、Michael Caineの最後の出演になった
" Tenet "のカフェのシーンが大好きです




Michael Caine演じるMI6関係者のCrosbyに会うために
Londonの会員制のカフェ(内装が素晴らしすぎる!)に
John David Washington演じるProtagonistがやってくる

完璧な装いのCrosbyの執事が、
手続き手順を無視する粗忽なCIAの奴が来た不快感をにじませて取次ぐ

CrosbyがProtagonistに攻略対象の情報を説明し、
話題が潜入捜査に移ると、
" Brooks Brothers well cutted. "
" Can I recommend you tailor? "などと、
Protagonistの服装が、
絵画を購入し、資産カウントされない場所に保管して節税するような
超資産家を調べるには不適切であることを指摘して、
ブラックカードを渡す

Protagonistが頑張って皮肉を言うが、その上を行くCrosby

Protagonistの執事への開き直りの捨て台詞




・・・この流れと絵面がたまらなく好きなんです。
英米の関係性や比喩がギュッと詰まっていて、
観るたびにニヤニヤしてしまいます。
執事の態度や、
Crosbyの" Brooks Brothers "という時の口調や、
あらかじめブラックカードを用意しているあたり、
CIAの人が情報を取りに来るたびに
同じやり取りが繰り返されている可能性や、
若干うんざり感も感じられて面白いです。




Brooks Brothersの品質は素晴らしいです。
Protagonistのスーツはきちんと採寸して仕立てられているし、
生地の光沢も美しい贅沢な超高級品です。
でも、労働者が想定する一張羅なんですよね・・・
資産家は労働しませんからね・・・
一張羅の概念がないというかね・・・
ブランドに興味を持たないというかね・・・
良いものの基準や在りようが全然違うのですよ・・・




この後、潤沢は資金で仕立てた衣装、
絵画保管庫の接遇担当者やスタッフの衣装が続々と出てきますが、
全て素晴らしくて眩しかったーーーーー!!!
Protagonistは知見を広げてくれたCrosbyさんにお礼を言うべき!



私からは、Nolan監督ありがとーう!




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