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(仮)スバラシイおんがくのはなし その7 [■ 音楽 Music,Sounds]





2024年5月8日に参加したライブ
https://sound.blog.ss-blog.jp/2024-05-08-1)でも演奏されて、
改めて素晴らしいな!と感じた作品。


小沢健二さんの『強い気持ち 強い愛』
Ozawa Kenji - Metropolitan Love Affair (Lyric Video)
https://www.youtube.com/watch?v=kyU31Gc9FiI



筒美京平先生作曲と編曲、小沢健二さん作詞の傑作です。
曲や編曲が”オザケン”に振り切っているように、
歌詞も振り切っていて、
演奏も、コーラスも、歌も振り切っていて、
怒涛の音楽体験が楽しめます。



「歌もの」と呼ばれる
歌唱が入り、歌詞の意味を伝えようとする作品の多くは、
歌唱時に演奏やコーラスが譲って下がります。
「バックバンド」や「バッキングボーカル」、「バックトラック」という呼称通り、
歌に対して演奏が”背景”になる感じです。
それが合理的で、目的に対して正しい形であるともいえます。



一方で小沢健二さんの作品全般(録音・ライブ)は
演奏パートの数や種類を問わず、各パートとコーラスと歌が
同量・同質で同じ勢いで発せられ、調和している!
と感じられます。
それでも埋もれることなく届く歌詞の力
誰もが持ちうる瞬間的に湧く気持ちや思いを的確に捉えて歌で再構築する、
音楽への凄まじい信頼が感じられる形です。
どの作品もその痛快さがたまらなく好きです。



その大きくて多様な音の最高峰が『強い気持ち 強い愛』だなぁと。
比較するつもりは毛頭ないのですが、
聴いているとつい言いたくなってしまう・・・。
作品の力にあてられちゃうからかもしれません。





生活へ帰っても響く音楽。~小沢健二 ‘24ツアー 「Monochromatique モノクロマティック」~ [■ 音楽 Music,Sounds]



2024年は4月30日から5月2日を有給休暇で埋めず、
飛び石で本日5月8日は休暇をとりまして、
仕事やその他何もかも封じて楽しむための準備をし、
ドレスコードに合わせた服に着替え、
参加してきました!

小沢健二 ‘24ツアー 「Monochromatique モノクロマティック」
NHKホール
https://www.hihumiyo.net/monochromatique.html


あー楽しかった!楽しかった!楽しかった!
途中泣くのを我慢したり、
やっぱり泣けちゃうことあったけど、
そんなことも含めて、ひたすら楽しかった!



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事前に「モノクロの格好で来てねー」とドレスコードがあり、
私は髪が黒いので、トップス白、ボトム黒、
靴は雨用の青系のスニーカーだけど見えないから良しとした。
指示通り、ほぼモノクロ!



入場時に予告されていた「モノクロボックス」を受け取って、客席へ。


20240508b-ozaken.jpg


内容物は、歌詞カード、ホイッスル、紙製消音器、ネクタイ、耳栓。



箱を開ければ、
ライブ中に使うホイッスルに
消音器(紙製の弁)を組み立てるよう指示あり。
指示通りに作り、同梱のギンガムチェックのネクタイに取り付け、
ネクタイを着用して待機。
久々なのでちょっと緊張するも、
場内アナウンスが淡々と「超重要」などと言ってて、
もう可笑しい。
ホイッスルの時点で、ネクタイをつけちゃっている時点で
とっくに可笑しい。


そんなこんなでライブは始まる。
内容はほんの少しをほぼ箇条書きで。
順不同、順番めちゃくちゃ、出てくる順番は重要度に関係ない。
(言語化するのが難しく惜しいくらい楽しかったんだよ!)



・われらがオザケンはうさぎ。
最初から最後まで仮面をつけたままだったけど、
全く違和感なく観ていた自分が可笑しい。
各種センサーがぶっ壊れてもしゃーない空間。


・「総立ち」「総座り」指示大切。


・パーカッションが及川浩志さんだった!
コンガで、あぁ、あの音だ!!!と
私もきちんと覚えていて、めちゃくちゃ嬉しい!


・バーチャイム!


・ビブラフォンを弦で演奏!素敵な音でした!



・新曲『魔法がかかる夜、大阪にいる』
めーちゃーくーちゃーかっこ良かった!!!



・ほぼ前奏なしで来た
『天使たちのシーン』
『さよならなんて云えないよ』
アレンジのおかげで涙は堪えたさ!



『ラブリー』
ぐっちゃぐちゃで嫌気の差す現実でも、
軽やかに繋ぎ止めてくれる傑作はいつ聴いても素晴らしい!
「Life is comin' back!」


・スチャダラパー、キター!(やっぱり来たー!)
『運命、というかUFOに』でちらっと、
スチャダラの作品
『サマージャム'95』
『ライツカメラアクション』
feat.小沢健二の『ぶぎ・ばく・べいびー』
『今夜はブギーバック smooth rap』(「24小節の旅」の方)
やっぱいいわースチャいいわー。


・ホイッスルは随所で吹いた!腹式呼吸が肝。


・総座りで歌詞カードを見ながら合唱の『台所は毎日の巡礼』
オザケンのライブだから出来る、醍醐味。
歌詞が何気にお役立ち情報満載で良い。
「レシピは 人類の 交換日記」ここが好き。


『流動体について』でギターソロがあるのだけれど、
うわ、カッコよい!と。
今回、どの歌でもファルセットが綺麗に入ったりして良い!と思っていましたが、
ギターソロも素晴らしかった!
絶好調なオザケンだった!


『ある光』
前奏からAメロは堪えたが、Bメロで涙腺決壊、以降ボロ泣き。
今は聴くと泣いちゃうわー。
全作品好きだけどもさ、
その時々で動かされる作品は変わるんだよなー。
とかなんとかいいながらも、
最寄駅から自宅への道で鼻歌ってしまった。
もちろん泣いていないよ!
むしろウキウキだよ!
「生活へ帰って」いるからね!


・このタイミングで聴けて良かった!の『強い気持ち 強い愛』
筒美京平先生、素晴らしい曲をありがとう!だ。
オザケンへの理解度が凄いと思う・・・
よって、歌詞も演奏も歌も素晴らしい形になるのは必然。


・あいかわらず、観客も楽団員で指揮者:小沢健二の空間だった!
最高!


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小沢健二さんの音楽的アイデアはいつも面白くて、大好物です!
嬉々として参加しちゃいます。



ご本人も自ら、くだらないことに付き合ってくれて的なことをおっしゃるのだけれど、
くだらなくて面白い!って最高だと思うのです。
私の中では最も価値がある位置づけです。
だって、楽しめる気持ちや、環境が整っているからこそ成立すると思うから。
その状況まるっと愛おしく思うのです。



武道館の『LIFE』30周年記念ライブの抽選が当たることを祈りつつ、眠ります。




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(仮)スバラシイおんがくのはなし その6 [■ 音楽 Music,Sounds]

オリジナルも素晴らしいけど、
作者の経験値で変化を遂げたようなアレンジがスバラシイ作品の代表、


HASYMO 『以心電信』
Smile Together Project Specila Live 2007
2007年5月19日 パシフィコ横浜 国立大ホールバージョン



”HASYMO”は
細野晴臣さん、
高橋幸宏さん、
坂本龍一さんで構成されたバンド
で、
Human Audio Spongeの”HAS”
Yellow Magic Orchestraの”YMO”が組み合わさってできた名前です。

オリジナルは
Yellow Magic Orchestra『以心電心』で、
作詞は細野晴臣さん、Peter Barakanさん、
作曲は坂本龍一さん、高橋幸宏さん

誰もが耳にしたことがある名曲です。





キリンビールのCMで流れた『RYDEEN 79/07』
高橋幸宏さん作曲の超有名曲ですが。
細野さんのベースのグルーヴ、
幸宏さんのタイトなドラムに
坂本さんのトイピアノのメロディーが乗る、
ステキなアレンジでした。
1979年に生まれて世界中を席巻した作品が、
2007年こんな形で甦るとは!と
ニヤニヤしました。



まさに、こんな系統のアレンジの
HASYMO 『以心電信』
Smile Together Project Specila Live 2007
2007年5月19日 パシフィコ横浜 国立大ホールバージョン




ライブの1曲目に披露され、、
2007年だからこその仕上がりたるやオリジナルに匹敵する感動がありました。



歌詞も変わって(省かれて)いるものの、

See how the world goes round
You've got to help yourself
See how the world goes round
Then you'll help someone else


と、

And you may help me

この至言はいつ聴いても沁みて活力になります。
感情に振り回されると肩に力が入りすぎて視野や思考が固くなっちゃうから、
喜びも、怒りも、哀しみもちょっとだけ置いて
ゆったりと世界を見渡してみると立て直しやすくなるというか、
感情は否定しないで、
出す場や出し方を調整できるくらい力を抜いておきたいなぁと。
そう素直に思えるような良いアレンジなんですよ!



ライブ自体、小児がん治療にかかわる家族への
チャリティイベントだったことも大きかったのだと思いますが、
心地いい音の音楽が満ちていく感じがたまりませんでした。



一部分がNHKで放送されたり、全曲収録されたDVDも出ました。

プレミアム10 「YMOからHASへ 高橋幸宏+坂本龍一+細野晴臣 音楽の旅」

アナログ総合 2007年07月06日(金) 午後10:00 ? 午後10:59
https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A200707062200001300100


録画もDVDも持っていますが、再放送してほしいですよー。




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私はYMOリアルタイムで楽しんだ世代ではなく、
大学生時代にYMOリアタイ先輩から教えを授かり、
あっさりとファンになった者です。


YMO御三方ともそれぞれ独立した音楽家で、
YMOで括らなければ、
私にとって、お三方の中で
最も多くの音楽・音を聴いているのは、細野さん(の作品)、
最も多くのライブで観ているのは幸宏さん、
最も無意識に聴いてしまっているのは、坂本さん
・・・ということになります。


とはいえ、御三方が揃うと絶対に面白いことが起こると期待してしまうのも事実。


細野さんと幸宏さんが”Sketch Show ”を始めたので、
友達とライブにも行ったのですが、
ゲストで坂本さんが出てきた時の高揚感は抑えられませんでした!
会場にものすごい一体感が生まれて、
みんな同じ気持ちだった!当然かー!と面白かったです。



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先述の2007年5月19日 パシフィコ横浜のライブへは友達と行ったのですが、
私の左隣の友人の、更に左隣に
YMOファンで有名なゲームクリエイターの飯野賢治さんがいらっしゃいました。

私はゲームのことはわからないものの、
飯野さんブログなどは楽しく拝見していたので嬉しかったのですが、
友人は気づいていないか、飯野さんを知らないか・・・、
普通にチケットを購入してこられているからプライベートだろうし・・・、
私はゴリゴリのファンとまでは言えないし・・・と
話しかけるのを控えてしまったのはもったいなかったなーと。



ライブは楽しく、
幸宏さんのYMO関連ライブでのMCが入るのは初と、
いつものように語り口は面白く、
「三人でお茶して」のくだりで、
想像した風景に動揺した私と友人が「お茶・・・」と
ユニゾンつぶやきを発したり。



YMOのファン以上の立場の高野寛さんが、
ライブのサポートメンバーとして同じステージでギターを弾いていたのですが、
アンコール時にYMOのツアーの時に着ていたシャツ(幸宏さんデザイン)姿で登場。
私と友人は、憧れのミュージシャンと同じステージで、
観客として見た衣装と同じものを着て演奏する心情はいかに・・・と
演奏と演奏の合間にあれこれ思いめぐらせた話をしてしまいました。




実は、このライブの後、個人的に面白いことが起こったのですが、
音楽ならではでもあり、
粋なことがお好きだったのでしょう、
こんなことも起こるのねーとちょっと変わった余韻を楽しみました。




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