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『呪術廻戦』TVシリーズ第2期の楽曲を聴こう!~「懐玉- 肆 - 」リアルタイム視聴前。~ [■ テレビアニメ TV Animation]

2023年7月25日、
もうすぐ『呪術廻戦』TVシリーズ第2期第4話「懐玉- 肆 - 」が
放送されるかと思うと指先がしびれてくるThomasPBです。
緊張、ですねぇ。

2023年7月20日深夜第3話に刻まれたのち、
『青のオーケストラ』、
『デキる猫は今日も憂鬱』、
『夏目友人帳』を楽しみつつ、
酷暑の中、バランスを心がけた労働者生活を営んでおりました。
『呪術廻戦』「懐玉 -参- 」の衝撃が解ける兆しもなく、
観なおすこともできず、距離が縮まない状況。

仕事や考え事の区切り、
合間にふと『燈』が頭の中で流れるにまかせ、
"保留"が続きました。
第3話でがっつり流れていたしなぁと少し思い出して、
素直に脳内に響く『燈』に注力したら涙がこみあげてきて、
あぁ、これはもう何か手を打たねば!と
CDで購入して聴くのを保留していた
オープニングテーマ曲、キタニタツヤさんの『青のすみか』
エンディングテーマ曲、﨑山蒼志さんの『燈』を
フルコーラス聴こう!
となりました。
「懐玉・玉折」全話観終えてから、
独立した作品集として、収録作品すべて通しで聴くつもりでした。
物語そのものや関連情報を踏まえて作られていると予測し、
観終える前に核心に触れてしまう可能性を加味し、
歌詞カードを観るのは保留。


フルコーラス聴いて良かった!良かった・・・


オープニング、エンディング
同じ題材や情報と、
異なる曲調、
またはオープニング化エンディング化の
リクエストをベースに作られた楽曲かなぁと
それぞれ自立した素晴らしい作品です。


対象に対する解像度、
他者に向ける好奇心や観察眼、
分析力が誠実で、解像度が高くてねぇ・・・
自分の思い描くものをひたすら詰め込む作品と同じくらい、
他者への興味も踏まえて読み取ったものを編み込むのも素晴らしいと
改めて感動しました。


キタニタツヤさん『青のすみか』

梅雨明け直後の7月の感じ。
暑さに透明感や軽快さと勢いがある、あの新鮮な感じ。
放送時期の気候に合っていて、いい!
メリハリのあるアレンジが刺さるよ。
疾走感、ギターと歌声のバランスが絶妙。
このテンポで歌詞を明瞭に歌いこなすって、
相当な技術なのでは?!
歌声も素敵で、伸びも痛快!
ファルセットに変わったり戻ったりも心地よい・・・
キレッキレが本当にかっこいい!

始業・終業のチャイムのメロディーに加え、
モチーフのキーワードが直接歌詞に入るスタイル。
爽快な感触を出しつつ、
歌詞が正しく不穏=『呪術廻戦』であり、
それを凌駕する普遍性も感じる内容。
袂を分かつ経過を思い出しつつ、
心はまだその分岐点に残ったままなのを自覚する、
暑さの中で静かに気持ちを噛み締めるの、泣けてくる。


この作品にガッチリ合わせた
オープニングのアニメーション、最高です。


キタニタツヤさんのお名前は各所で拝見し、
街中でも聞こえていたと思うのですが、
今回初めて正面から聴いて好きになりました。
収録曲も楽しみです。



﨑山蒼志さん『燈』


歌いだしが印象的。
アコースティックギター、
ピアノ、
ストリングスがたっぷりの贅沢なアレンジ。
そんな演出がしっくりくる曲、詞、歌。

”混濁した気持ち”が
まさにアレンジの演奏で描写されていて痺れます。


詞の言葉選びと構成が秀逸で、
メロディーとの一体感に痺れます。
どの言葉も順番も心地よく整っています。
サビの”孤独から日々を数えたら一つの涙に溺れてた”
”記憶にだけ住む僕が目覚める”
「くだらない」が3種類のべ4回出てくるのもいいなぁ。


五条の心でもあり、夏油の心でもあるような、
誰もが離れた相手のことを考えるときの心や思考の在りようが
丁寧に歌われていて、じんわり刺さります。


細かい粒子が束になっているような
柔らかくて厚みを変化させられる、
ふいにほどけるような歌声の感じが凄く好きです。


初めて﨑山蒼志さんを知りました。
知るきっかけが『呪術廻戦』で良かったです。


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どちらの楽曲にも共通しているのは「後悔」かなぁ。


納得のいく経過や結果を得られなかった強い心残りや執着心は
呪いの発端の一つだよなぁ。

呪いと、祈りや期待の差は、
後悔の強さと、気持ちを向ける強さや頑なさの差もなぁ。

『呪術廻戦』の世界では、
呪いは呪いでしか祓えない、清算できない。
エンタメの勢いで忘れかけてるけど、
作品のタイトル通り、
呪い対呪い、それぞれの執着や後悔の戦いで、
『劇場版 呪術廻戦 0』での
夏油の「呪い合おうじゃないか」の受け止め方も変わる。

五条だろうが、夏油だろうが、どちらも呪いだし、善悪はないし、
立場や都合で都度立ち位置を判断するしかない。

第1期の伏黒くんのように彷徨ってしまうのも当然だなぁ。

ここに勝敗は無くて、あるなら供養かなぁ。
『劇場版 呪術廻戦 0』でのリカちゃんの「解呪」の描写は
供養という感じだったね。

あと、第1期、大好きな野球回で
夜蛾正道学長が夏油を思い出しながら発した台詞を思い出す。

夜蛾学長に限らず、周囲が五条に決定的な手出しをしないのは、
五条が呪術師として強者で戦略的に動いてるのもあるけど、
夏油との関係と決裂の過程を知っている、
同じ場で同じ体験をして、
それぞれの後悔を抱えているからなんだろうなぁ。


・・・とあれこれ考えているまに、
さあ、もう少しで「懐玉- 肆 - 」の放送開始です。


『呪術廻戦』TVシリーズ第2期「懐玉- 肆 - 」リアルタイム視聴後 に続きます。






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