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憧れの鞄。 [■服飾]



いい年にもなると、
業務上の人間関係が広がり、
面白いことが多々出てくる。
それは同時に仕事が量・質なども増えることになる。
その処理能力が追いつかなければ、自主勉強も必要になる。
やがて、出来ることが増えれば、業務の幅が広がり、
新しい人間関係が・・・と、
忙しくなるのが世の常。
幸か不幸か、どっちかというと喜ばしいことに、
私はその真っ只中にいる。
オフィスでも、家でも、書類や資料の山に埋もれている。
永久凍土になりかかる下層の資料に気を配る日々。

仕事柄、大量のデータや書類、参考資料が必要になる。
それを持ち歩かなければならないこともある。
そこで必要になるのが、頑丈な鞄だ。

もちろん、頑丈なだけでは困る。
少々の雨になら濡れても平気、
鞄そのものが重くない、
自分の持っている服、特にスーツに合う色とデザイン・・・など、
条件を挙げながら、うっとりと思い浮かべる鞄がある。

それが、ダレスバッグ(ドクターズバッグ)だ。


ダレスバッグについては、『匠の革鞄』内を参照してください。
http://fm21.com/takumi/takumi4.html

幼い頃、テレビで見たと思う。
多分、『シャーロックホームズ』のドラマ版か何かで
助手で医者のワトソンが持っていたような気がしないでもないけれども、
気のせいか?
とにかく、映画やドラマに出てくる、往診するお医者さんが持っていた気がするのだ。

とても欲しい鞄の一つなのだが、私は手に入れられない。

まず、私が毎朝乗る通勤電車が満員以上であること。
通勤ラッシュ時に大きな荷物を持ちこんだり、
網棚に上げられない状態で大顰蹙を買うことは避けたい。
大体、せっかくの美しい形の鞄が潰れてしまう。
職場まで、自動車やバイク、自転車、もしくは徒歩で通えなければ
この鞄は持てない。

更に哀しいことに、私の体型には似合わない。
美しさが発揮されるダレスバックの大きさを考えると、
それなりの身長、もしくは恰幅が必要になる。
身長に関しては、もう伸びることはないので諦めるしかない。
恰幅については、頑張れば何とかなりそうかもしれない。
しかし、私の場合はその可能性を望める体質ではない、
どんなに大食いになっても、太らない、太れない。

ダレスバッグは、永遠の片思いってことなのだ。


哀しみにくれる私をよそに、
同じ職場には、ダレスバッグを実際に使っている人がいる。
書類や資料の山に埋もれているその人は、
痩せているものの、身長が高い。
そして、職場から徒歩圏内に住んでいる。


・・・うらやましい。
ダレスバック適合者って点が
その他のうらやましい条件をもクリアする。
あぁ、憧れのダレスバッグ・・・。


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コメント 2

RustyCat

お久しぶりです。ご無沙汰しました。
ダレスバックっていうんですね。「匠の鞄」へ飛んでみました。
丁寧に大切に手入れをしながら、長年、使いこなすと、こんなにもきれいなあめ色の光沢がでるんですね。
一つのものを大切に、長く使って、その使った歴史が価値になる・・・そんな品物と出会い、付き合っていきたいですね。
by RustyCat (2006-07-13 00:17) 

Thomas-Polar-Bear

”RustyCat”さま。
こちらこそご無沙汰しております~コメントありがとうございます。

もともと流行やらブランドやらに無関心だったり、1点ものに憧れたり、
想いが揺れていたのですが・・・
仰るとおり
「一つのものを大切に、長く使って、その使った歴史が価値になる」
これが究極の1点ものなんですよね。

過去にたった1度だけですが、
感動させるヴィトンの”バケット”を持っている男性を見ました。
良い感じだなぁ~って、よく見たらヴィトン。
いわゆるブランド物ですが、
長く使って良い風味をかもし出していて、
ブランドの価値を超えた持ち主(使用者)の力量に感動しました。

長く付き合うために、
モノにも、それを使うヒトにも、
大切にし合える気持ちや状況が必要ですね。
私はまだまだかなぁ・・・と、想いが深まる今日この頃です。
by Thomas-Polar-Bear (2006-07-15 11:37) 

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