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構造を知ると、いろんなことが面白くなる! [■映画]


" Oppenheimer "IMAX上映まであと1日。
IMAXでの公開を知った時点で、4KBlu-rayの視聴はノーカン。
鑑賞したら、インタビューなどなど一気に観るよ!
それまでは、我慢、我慢、我慢なのです。



リアルタイムではない場合、
まず作品の存在を知り、界隈の情報を知ってから
作品本体に触れることが圧倒的に多いです。
一方、リアルタイムの場合は
最低限の情報だけで作品に触れる、
界隈の情報を知って触れるを選べるのです。
作品から現状の自力でどれだけのことを読み出せるのかも醍醐味。
せっかく選べるのなら、
「最低限の情報だけで作品に触れる」を選びたい!
リアルタイムの特権だと思っています。




なので、IMAXやNHKのインタビューを含めて一切観ていません
その辺りは、鑑賞後のお楽しみ。
作品の延長戦!なのです。
今回は大ヒットに留まらず、各賞受賞をしているだけに、
動画・記事が多すぎて・・・観きれるかしら・・・



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Christopher Nolan監督の作品は、
堅牢でいて巧み極まる構造に絶妙な情緒を噛み合わせる作風上、
構造界隈を知りたくなるのが常。
同じようなファンが多くて助かるのですが、
制作に関する書籍も出してくれてありがたいです。


『オッペンハイマー クリストファー・ノーランの映画制作現場』
https://natalie.mu/eiga/news/560051



『THE FIRST SLAM DUNK』の時も、


『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-792602-6


月刊『CGWORLD +digitalvideo vol.298』
https://cgworld.jp/magazine/cgw298.html [3]


このような書籍が出て、観賞後の延長戦がより豊かなものになりました。



今、構造に興味があるのが 『劇場版ハイキューゴミ捨て場の決戦』
鑑賞に一区切り付きつつあるので、

劇場販売のパンフレット

『日経エンタテインメント! 2024年3月号』
https://project.nikkeibp.co.jp/ent/monthly/2024/03

この2件を読んでみました。


監督やCV担当の役者さん、
歴代原作編集者さんたちの話など、それぞれ興味深かったです。


満仲勧監督のインタビューを読んで、
意図された表現は全部伝わってきたな!と実感しています。
リアルな体育館にデフォルメされたキャラクターが馴染むのが不思議なんですよね。
音(環境やプレイ時のSEなどなどとCV)がポイントなのかなぁ?と予想してます。
「ラストプレー」!
あーもーあれは特にバレーボール経験者は観たほうがいい気がします。
あの感覚がそっくりそのままアニメーション化されるなんてねーと圧倒されます。



日向翔陽役の村瀬歩さん、
影山飛雄役の石川界人さん、
弧爪研磨役の梶裕貴さん、
黒尾鉄朗役の中村悠一さんのインタビューもそれぞれ面白く、
10年かかって年齢がほぼ変わらない人物を、
経年とともに経験で変化する人間が演じる難しさがあると知ったり、
それぞれのリアルの追求方法(筋トレしてみたりなど)も面白く、
中村さんの黒尾が曲者に見える視点、そこまで想定して演じるって凄いなと。
映画しか観ていないと幼馴染のシーンが印象的なので、
いいやつ視点しかなかったわーと。
研磨をサッカーに誘わない理由や、
遠回しの表現は伝える相手ごとに言い方を変えてるのかと。
視野が広くておっそろしく老成した高校生だな!とは思ってましたが、
深い・・・



歴代編集者の方々の座談会を見ると、早く原作を読みたくなります。




総合芸術としてのアニメーションの構造も知りたいので
技術的に踏み込んだ特集本が出てほしいのです。
特に私にはバレーボール競技の経験があるからこそ、
経験のない人と見え方が確実に違っていて、
デフォルメや各種デザイン
演出や動き、音・声・呼吸をどう編み上げていったのか、
体感や肌感覚との一致や故意に乖離させる技術も見てみたいなぁと。




映画がヒットしているので、
何かしらの形(書籍、Blu-ray等の特典映像など)で叶うことに期待しつつ、
原作コミックもテレビアニメーション版を観ようと思います。





もうひとつ、作品に関連した事象の構造を知りたいのが、

先日TOHOシネマズ日本橋で観たNTL " Dear England "の基になった話です。


" Dear England "

NTL日本公式
https://www.ntlive.jp/dearengland

" Dear England " Official Website
https://dearenglandonstage.com/


以前読んだマシュー・サイド『失敗の科学』 (MatthewSyed " Black Box Thinking " )が面白かったので、
同じ著者の書籍『多様性の科学』(" Rebel Ideas ")も読もうと確保しつつ、
”積読”状態だったのを最近ようやく読み始めました。



序盤で著者が2016年中ごろに
イングランド・サッカー協会の技術諮問委員会に呼ばれ、
委員会に参加したことに触れられていました。
まさに、NTL " Dear England "の基になった話の一つで、
うっわ、タイムリー!!と興味深く読ませていただきました。
”多様性”のテーマに合う部分の紹介にとどまりながら、
やはり非常に苦労されたのが伺えるものでした。
この辺、他に誰かまとめている人がいそうなので、
探してみようと思っています。



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今でこそ日常的に「面白く感じるものの構造が知りたい!」となるものの、
初めの頃は単純に好奇心だったと思います。
対象のことを仕事で扱うわけでもなし、評論家でもないので、
単純に「構造を知るのが面白い!」です。



知ることでものの見方が変わるのも実感し、
「視点が増えたり、変化したり、解像度が上がるのも面白い!」のもあります。



すると、物事の在りようの理由や根拠になる工夫や労力が察せられて、
ありがたいなぁとしみじみすることが多くなります。



あえて構造を知らないままでいることもよし、
でも、知ることで得られる健やかな循環はそれを上回っているのが現状です。







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