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「カーネーション」、大好きです。「平清盛」も良い感じ。 [■ テレビ番組・広告 Television,CM]

ここ何年かの、NHK朝の連続テレビ小説はいい感じです。

前作、「おひさま」は、ヒロイン陽子・育子・真知子・3人娘が愛らしく、
ヒロインのお父さんの寺脇さん、
旦那役の高良くんが素晴らしく、
最終回、現在の育子役が黒柳徹子さんなのが素敵!でした。


前前々作「ゲゲゲの女房」は、
水木さん役の向井さん、
アシスタントの、
倉田圭一(池上遼一さんがモデル)役の窪田正孝さんが素晴らしく、
小峰章(つげ義春さんがモデル)役の斎藤工さんが素晴らしく、
点描専門の菅井伸役の柄本佑さん(柄本明さん御子息)には、
行方不明になっちゃう話で泣かされたり、
極めつけは、水木さんの父役、風間杜夫さんの
活動写真形式の走馬灯シーン、
素晴らしかったです。


そして、もしかして、過去最高傑作!?なのが
現在放送中の「カーネーション」です!


脚本が渡辺あやさんの時点で期待はしておりましたが、
期待を遥かに上回る素晴らしさです。
ここ数年のNHK朝の連続テレビ小説の総合力とバランスは、
どの作品も匙加減が絶妙だなぁと、
様々な視点で観て楽しませていただいております。
今回は、「攻め」が非常によい感じ、
押しつけがましくなく、
腹の底から元気が湧いてくる作品になっているのです。



以前、強いて言うなら大好きな名作「ちりとてちん」より前、
その界隈でもよく見られましたが、
現代劇で、
一生懸命でドジっ子な、元気だけが取り柄なヒロインが、
どさくさに紛れて周りの人に助けられて、
結構いい感じに収まる、都合が良すぎる話というイメージがありました。
私は興味が持てず見なかったわけです。
「ちりとてちん」の中で
根性無しヒロインの考えの甘さに、
父親が呆れて
「けなげに頑張る主人公が報われるなんてのは、ドラマの中だけじゃ!」
(詳細は違うかも、大意は合ってます)と吐き捨てるシーンがあり、
爆笑したくらいです。
父親役の役の松重豊さんのこのセリフ、最高だった!


そういう性質・嗜好だけに、「カーネーション」は、
超ドストライク!というか、
作品として面白いなぁと思うと同時に元気づけられます。


なにせヒロイン”糸子”の根性の見せっぷり、腹の決めっぷりが痛快です。
奔放に見えて、古き日本のまっとうな生活の中で育まれただけあり、
体感で進む力強い”決意の正しさ”に圧倒されながら、
勢いでごまかすのではなく、
勢い以上の知性や創造力に勇気づけられるのです。


同時に、
通奏低音のように流れ、揺れ続ける
微妙で繊細なやり取りや
人間関係の摩擦があるからこそ生まれる心模様の変化が
心の奥に積っては、穏やかに溶けていきます。
決して凍りつかない、ゆっくりと染みて感触だけが心地よく残るのです。



ヒロイン”糸子”を演じる尾野真千子さん、本当に素晴らしい!
モデルになった人物が強烈だからというのもありますが、
独立したキャラクターですよ!
”糸子”の家族、親戚がまた素晴らしく、
幼馴染やご近所さん、関わる人すべてが輝いていて、
とにかく面白いです。


そして、作品のピッタリなテーマ曲、
椎名林檎さんの「カーネーション」、
本当にはまっていて、朝からぐっときます。
何せ、大好きな三拍子、
しかも、三拍子ならではのメロディであり、歌詞なんですよ!
これが、もう、く~~~分かってらっしゃる、林檎様!という感じで、
のたうち回りたい衝動に駆られます。


もう半分終わってしまったけど、
先週末、ヒロインの恋に貰い泣きしてしまったわ~
世間で受けがちな恋愛物は、
申し訳ないくらい興味をもてないんだけれども、
これは、もう、よかったわ!
それにしても、せつないねぇ・・・。
生活の喧騒に埋もれる機微、
こうの史代さんの漫画
「この世界の片隅に」や「夕凪の街桜の国」にも似てるんだ!
そう、この感じ、この感じ、好きなんです。


ということで、まだまだ面白い、これからだ!という展開の今週、
やはり、一筋縄ではいかんかった!
あははっと笑い事ではないけど、
いや、人間ってきれいごとではいかんのよ、
業っちゅうかね・・・
でも、それが憎たらしいどころか、
それはまぁねぇ、どうかともおもうけど、うん、まぁ・・・なんて
ありだなぁと思わせるキャラクターの描かれ方、
機微が見事に織り込まれていて、
面白いのです。
うーん、ほっしゃん、普通に役者じゃん。


そんなこんなで今後も楽しみです。




朝の連続テレビ小説に責任はないのですが、
以前、記したとおり、リアルタイムで見られるのは土曜日だけ、
普段は録画で、
ドラマの前後1分を含め記録に残ってしまいます。
それだけに非常に気になっていることがあります。

後に続く番組がドラマの感想で始まるってどうなの?

私は非常に煩わしいと思っているので、
ドラマが終わった途端、間髪いれず再生を止める癖がつきました。


確かに、「ちりとてちん」の時の
アナウンサー森本さんは良かったんですよ!
http://sound.blog.so-net.ne.jp/2008-03-28
仕事に徹してニュースを読んでいらっしゃったけれども、
最終回前日、視聴者の盛り上がりを汲みつつ、
ここぞ!と言う時に刺す!絶妙さに感動したわけです。
ところが、今は、だらだらと慣れ合って、ただ不快なだけ。
あぁ、NHKってダメになってきてるのねと思ってます。



「鶴瓶の家族に乾杯」、「ブラタモリ」、「ダーウィンが来た」、教育テレビは
非常に素晴らしいし、大好きだけれども、
他の番組は興味が持てないことが多くなってきてます。
へんなタレントや秋元なにがし絡めて、
不愉快極まりない。
「東京カワイイTV」もつまらなくなってきたし。
もう、駄目なのかね、NHK。
テレビ捨てちゃうぞ。
受信料が要らないラジオで事足りる気がする今日この頃。


それはさておき、
先述の「ちりとてちん」の脚本を担当された藤本さんが
遂に大河ドラマデビュー!「平清盛」が始まりました。


普通に期待してます。
面白くなりそうです。
それにしても、主人公の父親役の中井貴一さん、
本当の父親(?)白河法皇役の伊藤四郎さん、
迫力ありすぎ。
主人公が全然目立たないじゃん。
しかも、鳥羽上皇役は三上博さんって、濃い、濃すぎる!
頑張れよ、松ケン他、若い役者さん。
とにかく期待しております。


世間では、なんだか批判があるようですが・・・
神戸の偉い人の発言、意味がわからん。
主人公が泥まみれなのは、
武士と貴族との対比の為でしょ?
同じ血を分けながら雲泥の差ってことじゃないの?
この先、清盛が出世して殿上人になる、
武士の地位が上がっていくんでしょ?
だったら、最初は泥まみれなんじゃないの?
絶望的な差別が必要なんじゃないの?
何がダメなの?
ワシにはとんとわからない。


まぁ、それは大好きな「新選組!」でもあったことなので、
恒例行事ということなんでしょうね。


そういえば、「平清盛」のテーマ曲、素晴らしいです!
聴き応えにぐっと来てます。
要注意です!


清盛と言えば、
私も大好きな厳島神社については以下をご覧ください。
http://sound.blog.so-net.ne.jp/2006-11-06




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