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いつもとは違う・・・良い試合の観戦後のような感じ!~National Theatre Live " Dear England "を観た!~ [■ライブ・芝居]


2024年2月は忙殺、
3月は初めて行った富山県に半分くらい魂を置いてきたため、
ふわふわしているうちに、
そういえばもう3月も終わる・・・
National Theatre Live(以下NTL。https://www.ntlive.jp/)は
いつから始まるんだっけ・・・って、今週末かぁぁぁ!と、
慌ててスケジュールを調整して観に行ったのが、
" Dear England "@TOHOシネマズ日本橋です。



" Dear England "

NTL日本公式
https://www.ntlive.jp/dearengland

" Dear England " Official Website
https://dearenglandonstage.com/



England national football team
(以下、イングランド代表)に
2016年からGareth Southgate監督が就任し、
チームの改革を進めて現在に至る話です。
(厳密には正式就任前のシーンも含む)



円形の可動式舞台で
ドラマ部分とゲーム部分入り混じって
物語が展開するのですが、
あらゆる演出や演技のハマり方が寸分違わず
スポーツ観戦ならではの緊張感や興奮がありました。
キレッキレで
いつものように圧倒されつつ、
ちょっと違う感触がありました。



最近、劇場版アニメーション『ハイキュー!!』を観た時同様
https://sound.blog.ss-blog.jp/2024-02-22
https://sound.blog.ss-blog.jp/2024-03-10
”デフォルメ”によって
体感や肌感覚、気持ちを共振させる技術って、
人類の英知のひとつだなぁと。
スポーツ競技は緩急、
特にスピード感をどう表現するかが面白いです。


その影響もあって、イングランド代表の知識が
ぎゅっとインプットされるのが面白かったです。
知っていたらもっと楽しめるんだろうなーと思われる個所も多いのですが、
そこは上手い英国脚本×演出、
知らなくても楽しめるように、
濃いキャラクターをさらにカリカチュアライズして面白く見せてくれます。


2幕構成で、間に休憩が20分強入るのですが、
その間に流れる歌や曲がスタジアムで流れる作品ばかりで、
上手いなーと思いました。


UKのFootballを観る人たちを含め、
イメージ通りの部分
(老いも若きも男も女も偉い人も一般人もfootball大好き!の光と影)もあり、
全然知らなかったこともあり
(PKで試合を決するとほぼ負けるなど)、
楽しく鑑賞できました。
後味がとてもよろしい作品で、
勝敗を超えた良い試合を観た後の感触に近かったです。
この作品を観ちゃったら、
イングランド代表贔屓になっちゃうじゃん!
UEFA EURO 2024は2024年6月15日からグループリーグが始まるので、
楽しみに待ちます!



この舞台には絶妙な場所で
" Sweet Caroline "という歌が流れます。

Neil Diamond - Sweet Caroline (Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=4F_RCWVoL4s

懐かしさのあるアメリカンポップスのラブソングです。
イングランド代表が勝った時に
スタジアムで流して合唱するらしいのです。

Sweet Caroline after the England v Germany 2-0
29 June 2021 Wembley Stadium Supporters songs
https://www.youtube.com/watch?v=ZNYZ4uejWjY



2019年に日本で開催された
ラグビーワールドカップの会場でも流れて合唱しました。
https://sound.blog.ss-blog.jp/2019-10-27
出自はMLBのBoston Red Soxのホームゲームらしく、
確かに、私もそれをテレビ中継で見かけて覚えていたから、
普通に合唱に加われました。
会場のかなり多くの人が歌えてましたね。
屋外競技のスタジアム観戦のお供にはピッタリでした。


オリジナルシンガーがスタジアムに歌いに来たよ!
Neil Diamond sings "Sweet Caroline" LIVE at Red Sox Game
https://www.youtube.com/watch?v=VGjArJaJTek


初めてでも何となく乗れてしまうのがこの歌の凄さ。
歌の内容は恋が成就して心の安寧を得たよ!という、
試合と全く関係ないものです。
みんなが楽しめる美しくて朗らかなメロディーに
ゆるく乗りやすいテンポ、
観戦のテンションも相まって、
一度聴くと、しばらく付いてまわります。
英語もシンプルだから歌いやすいし、
" Wow, Wow, Wow !"
" So good!, So good!, So good! "って
合いの手も入れやすくて気持ちいいんだよねぇ。



鑑賞後にパンフレットやネットを眺めて・・・

■Gareth Southgate監督は現在も代表監督。
選手も試合も全部本物に合わせてありました。
ほぼリアルタイムで人物を題材に舞台化するUK演劇界は凄い。
このスピード感と圧倒的完成度は他の追随を許しませんね。


■Gareth Southgate監督役の人、
元々似ているのを差し引いても寄せまくってたなーって、
Joseph Fiennesじゃん!
" Shakespeare in Love "
(恋におちたシェイクスピア)

William Shakespeare役の人じゃん!
私は久しぶり!になってすぐに気づかず、面目ない。
あーもっと他の作品も観たい!

なお、Ralph Fiennesはこの方の実兄ですが、
横顔が似てきましたね。


選手役の役者さんたちも、
一人で何役も演じきる役者さんたちも、
本当に素晴らしかった!


■ ステージの造りというか、
プロジェクションマッピングの使い方というか、
可動式の大道具の使い方というか、
考え付くのがもう、言葉にならないくらい素晴らしい!
何を勉強したら思い付くのだろうか?
全体が見える形で鑑賞したかった!!!



■ 千秋楽が2024年1月13日って、
爆速で日本語字幕付き上映になったのね!
半年以上かかっていたのがこの速さ。
本当にうれしい。
2024年前半のラインナップが

" Vanya ":Andrew Scott出演

" The Motive and the Cue "
:Sam Mendes演出、Mark Gatiss出演

" Nye ":Michael Sheen出演

本当なら全部生で観たい作品ばっかり!
NTLは生ではない分、全体が観られない場合もある分、
絶妙なカメラワークとカット割で細かな表情が観られます。
映画館上映のNTLは本当に助かります!
しかも、日本語字幕付き。
台詞の聞き逃しが抑えられて、こちらも助かります。
渡英費用と時間を考えたら・・・感謝しかありません!



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いい加減日本も" football "って言いましょうよ。
" soccer "ってAmericanですよ。
Jリーグ発足時に流れていた歌にも
" What's name of the game ? Football ! "って
詞に入っていたのになぁ。
百歩譲って、女子チームは米国も強いからまだしも、
男子はどう考えても・・・
" football "でしょう!
米国以外では" football "って言わないと
マジで相手にされないっす。

【参考】
Martin Freeman's Tips on How to Not Get Emasculated
- GQ Celebrity Life Advice(日本語字幕入り)
https://www.youtube.com/watch?v=q6wjs21v33s






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