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鮮やかな”緑”の正体。 [■ 生活あれこれ Life]



2008年12月初旬、
まだ暖かさが感じられる日々ではありますが、
この時期独特な乾燥と白茶けた風景に、
日本の冬を感じます。
それでも、1週間おき程度に雨が降る東京、
降雨と共に落葉樹の枯れた茶、
紅葉の赤や黄、
常緑樹の緑も色味が増し、
鮮やかな風景に変わります。



・・・と、
昨年までならばそこまでしか意識できませんでしたが、
2008年秋以降、
湿度によって最も鮮やかになる存在に気づくようになりました。



その正体は、苔です。



普段、道端を含めあらゆる隙間や壁に付着、同化し、
乾燥している時は、土埃が溜まり、固まっているようにしか見えない、
それどころか、その存在自体を意識することすらなかった、苔。
ところが、意識をし始めた時から、世界が変わりました。
雨の日、ひと際緑色に輝き、
雨上がりには、日光を浴びて更に色鮮やかになります。
特に、秋以降、他の植物が生命力を抑え気味になっている中で、
伸び伸びと水分を吸いこんでいる姿は、清々しく、爽やかでもあります。
そうか~このキラキラした緑も
雨上がりの爽快な風景を作っていたのね~と
気持ちが晴れ晴れしております。



唐突に苔を意識し始めるには、
もちろん、きっかけがありました。
独居の1Kの部屋にしては若干広めのベランダや、
明らかに狭い玄関を逃れた給湯設備の脇などに、
あれこれ鉢植えを置いています。
一人暮らしで仕事で殆ど自宅にいない状況で、
鉢植えの世話も忠実とは言い難く、
枯らしてしまうという哀しい結果になることもあります。
その原因の一つが、乾燥です。



階下の住人の迷惑にならないよう、
鉢下に皿を強いて漏水を防止しているために水はけが悪く、
水をこまめにやりすぎては、根が腐ってしまいます。
逆に水を控えすぎると、
季節によっては、直射日光で瞬く間に乾き、不足してしまいます。
ほどほどに水をやり、
日差しが強くなったら、日陰に避難させるのが理想なのですが、
これも水分の匙加減が難しい上に、
そもそも、鉢植えに付きっきりになれません。


逞しい植物ばかりとはいえ、甘え過ぎては寿命を縮めてしまいますから、
差し当たっては、
根元に乾燥を防ぐためにバークチップ(樹皮の破片)を被せていました。
ところが、バークチップは湿ると腐っていき、
乾くと風で飛ばされて、いつの間にか無くなってしまうという頼りなさ。



根元の土を保護する手段を探していたところ、
苔の存在に気付きました。
実用的以上に見た目にも風情があり、まさに求めていたものだ!
あの、亡き祖父の庭を覆っていたビロードを思わせる苔、
あれがいいなぁ・・・うっとり。



それから、苔三昧。
園芸店などで安価で売られているのを見ましたが、
よくよく考えたら、
公園や道端にいっぱ生えていいるじゃないですか!
意識しだしたら、もう、歩くところ何時でも、何処にでも、苔、苔、苔!
しかも、自宅から職場の往復の間にも3種類はあります。



ところが、品種を見分けるのが案外難しいのです。
雑草に強いと自負する私ですが、苔の難しさは比ではないです。
胞子嚢が出てこないと分かりません。
特徴の決め手に欠けるのです。
ネット検索で品種調査を繰り返す日々。
そして、私が求めるのはギンゴケらしいことが分かりました。
採取しても問題がない場所をいくつか目星をつけ、
11月の某日早朝、採取に出かけたのでした。



私の7つ道具は

・ジップロック 袋版5枚
・ビニール手袋
・スプーン
・割りばし

日常の雑貨だけです。


20081202-01.gif


こんな風に生えている所から、
差し障りなさそうな部分(赤丸の個所)を
前かがみになって、
そっとスプーンで掬い、
ジップロックへ投入。
この一連の作業を素早く行います。
早朝の道の隅にしゃがみ込んで悦に入っていたら、
怪しいことこの上ないですからね。
ゴミでも拾っているかのように採取いたしました。



広場などは気ままに鑑賞・撮影・採取できます。
発見したのが、スナゴケの群生!

20081202-02.jpg


20081202-03.jpg



雨で削られている所から一握りくらいいただきました。




こうして、現在自宅にある苔は、
日常で見つけやすい
ギンゴケ・スナゴケ・ハマキゴケ・ホソウリゴケ
以上に加えて、
まだ種類の区別がつかない1種を含めて5種。
とりあえず、ギンゴケを鬼柊の鉢に植えこみました。
他は有る程度増やしてから、
それぞれ、南天などの鉢に敷き詰めたり、
苔だけの豆鉢も作ってみようかなぁ・・・と、
色々と想像しながら、
ゴミや雑草をピンセットで取り除いたり、
植物の根に当たる部分を水につけて虫を駆除するなど下処理をし、
プラントを作り、
霧吹きで水を与えていると、
ギンゴケから懐かしい匂い・・・亡き祖父宅の庭の匂い!
あぁ、そうか、あれはギンゴケだったのですねぇ。



頑張って越冬させます!
茂った暁には、写真を掲載する予定です。




【参考文献】***************

コアな苔マニア垂涎のサイトから、
苔への興味の有無に関わらず、美しい画像として楽しめるサイトまで。
検索すれば、多々出てきます。
その中でも規模の大きなものを抜粋。

■コケの写真鑑
http://www.ne.jp/asahi/koke/file/
圧巻、の一言です。
膨大な情報の中から、
苔贔屓ではなくても楽しめる慈照寺の苔標本は必見です。
http://www.ne.jp/asahi/koke/file/ginkakujinojamanakoke.htm


■苔園芸と苔図鑑、コケと自然の写真集 モス・プラン
http://www.mossplan.co.jp/


■MossGreenようこそこ!こけだらけの世界へ!
http://homepage1.nifty.com/watarase/bbbb.htm




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上機嫌にさせるボロネーゼ♪ [■ 生活あれこれ Life]



20080411-00.jpg



あ゛ぁぁっ!という間に初夏の陽気、
もうツツジが咲き始めている
日本は東京に生息しております、Thomasでございます。



桜満開の時期に計画されていた
社内グループの”ご馳走+お花見会”、
アクシデント発生で、前日に中止になりました。
しかし、諦めきれない者たちが集まり、
売店でパンやおにぎり飲み物を買いだし、
昼休み時間に近隣の桜の多い大きな公園へ出かけ、
2008年の桜を堪能いたしました。
特筆すべきは、当初の会費の5~6分の1という、素敵価格。
ひだまりで食べる食事って、
なぜあんなに美味しいのでしょうねぇ。
桜の甘い香りも素敵でした。



さて、3月の山を乗り越えた勢い余って
登山中に出来なかったことをあれこれこなしております。



先日は久々にボロネーゼを作りました。
安くて美味しい和牛の落とし肉を買えるお店を見つけたのがきっかけです。
参考にしたレシピは

AllAbout 男の料理
ガイド:土屋 敦氏
本場のミートソーススパゲティ・ボロネーゼ
http://allabout.co.jp/gourmet/cookingmen/closeup/CU20020530rcp5/ 


です。
Googleで「ボロネーゼ」で検索するとトップに出てくるだけあって、
このレシピの中の解説、
非常に的を得ていて、
指示が一々的確で
言われたとおりに作業すれば間違いなく美味しくできそうです。



ある程度、料理が出来る方ならお分かりになると思いますが、
各々の調理経験に基づいて、
自分の好みの料理が出来上がりそうなレシピを選び、
更に、自分の嗜好や食材に関する諸々の事情を反映させて
アレンジをすると思います。
私もこのボロネーゼを自分用にアレンジいたしました。



まずは、材料。

 ●牛肉(出来ればブロック)1000g→和牛肉落とし肉 500g
 ●たまねぎ 1/4→新たまねぎ 1/2
 ●セロリ 1/2本→セロリ 1本(葉の部分は除く)
 ○にんじん 1/3本
 ○赤ワイン ハーフボトル
 ●トマトの水煮 1L→糖度10度以上の濃厚トマトジュース(国産)800cc
 ○にんにく、オリーブオイル、塩、コショウ、ベイリーブ

●印が分量・形態を変更したものですが、
全体的に比率も変わってます。
より野菜度が高い構成になってます。



鮮度が分らない上に、足が速い挽き肉を購入したくないあまり、
汎用なマルチブレンダーを確保してしまった身。
小籠包やつくねを作る時に
マルチブレンダーで、ミンチというよりもペースト化させてます。
しかし、レシピでも言及されているように、
ボロネーゼにはペースト化した肉は合いません。
肉の食感は欲しいですよね。
とはいえ、ミンサーも持っていないし、
肉屋さんの営業コアタイムに買いに行けないので
挽いてもらうこともできませんから、
自分の腕力と包丁1本で叩き上げるしかないのです。
ブロック肉を1000gを原始的な方法で挽き肉化させるのは重労働。
しかも、高い。
なんとなく、もったいない。



そこで大活躍するのが落とし肉!
端切れで玉石混交とはいえ、
信頼できるお店の落とし肉は美味しいですからね~
あなどれません。
それに、牛脂好きとしては、程々に脂身も確保できるし、
安い!コストパフォーマンスがスバラシイ!
そして、
自分の腕力と包丁1本で叩き上げるのが格段に楽なのです。



同じく作業効率を良くする、
加えて、そのまま食べても美味しい素材ということで、
トマトは、水煮ではなく、ジュースを使用いたしました。
トマト自体の甘味たっぷりの濃いもの限定ですね。



ソフリット
(細みじん切りのたまねぎ、セロリ、にんじん、ニンニクを
オリーブオイルで炒めたもの)を作る時、
容赦なくみじん切りにするのと、
焦がさずに炒めるのがポイントですね。
最初は、オリーブオイルとニンニクの匂いばかりするのですが、
炒め続けるうちに、
中に入っている全ての野菜の持つ甘みが溶け合った匂いに変わります。
「ペースト状になるまで」というのは、そういうことです。
時間と体力と美味しいたまねぎが確保できると
炒めたまねぎを作ってしまう私。
ボールに山盛りのスライスたまねぎを
2時間黙々と炒め続けることに慣れているとはいえ、
バラバラな素材の甘い香りが生まれて融和する瞬間は、
感動します。
そんな感動はいらない方は、
市販の炒めたまねぎペーストを使うと楽かもしれません。



ワインのアルコールを飛ばすことと、
とにかく焦がさないよう注意すれば、こんな風に出来上がります。

20080411-01.jpg



更に煮込んで、煮詰めていきます。
味見しましたが、
この時点ですこぶる美味、旨すぎです。
何回分あるのかな~楽しみ~♪



ボロネーゼに限らず、
煮込み料理は一旦冷めてから=大抵翌日が旨いのが鉄則。
冷めていく時に味が馴染んでいくそうで、
出来るだけ時間をかけて冷ますと良いらしいです。
ということで、
2時間半かけて出来上がったボロネーゼを放置。



では、晩御飯は?と言えば、
余った半端材料
新たまねぎ1/2、セロリの葉1本分、にんじん2/3をスライスし、
大匙2杯くらいとっておいた和牛肉そぼろと
炒ったゴマを擂って散らし、
「サラダをおいしく食べるお酢 まろやかトマト酢」をかけたサラダ。



炒ったゴマの香り、たまりません。
使う前に炒る!これだけで香ばしさが全然違います。
更に、擂る!これだけで栄養を吸収しやすくなります。

牛肉そぼろが入るだけで満足度が大きく違いますな。
ビバ和牛の旨味。

新たまねぎが甘くて、ステキ。
みじん切りでも涙が出ませんでした。

セロリの葉を始め、タラの芽やフキなど
苦い食材が苦手だった子供時代。
美味しいと気づいたのは、いつからなんでしょうね~。
天ぷらにすると絶対に美味しいだろうと思いつつ、
いざ天ぷら作るぞ!という時には買い忘れています。



・・・と、
素材選びの大切さや、
ささやかだけれども効果的な手間についても
味わいながら美味しくいただきました。



さて、肝心のボロネーゼは一晩寝かして、
つい先ほどいただきました。
フライパンにバターを溶かし、
しっとりなじんだボロネーゼを投入。
そこにパルメジャーノをおろして加え、温めます。
茹で上がったパスタを加えて、完成、うりゃ~。


20080411-03.jpg



更にパルメジャーのをふりかけ、
彩り+香りのバジルの芽を添えてみましたら・・・



20080411-04.jpg



興奮と空腹で手ぶれ撮影。
美味しいものを目の前にして、写真なんて撮ってられるかいっ!
早速いただくと・・・ウマイ、ウマイ、ウマイっ!!!
最高の週末、上機嫌でございます。





【参考文献】

■AllAbout 男の料理 ガイド:土屋 敦氏
毎日更新!今日のご飯に迷ったらこのレシピ
http://allabout.co.jp/gourmet/cookingmen/closeup/CU20080401A/index2.htm


■「サラダをおいしく食べるお酢 まろやかトマト酢」
http://www.mizkan.co.jp/cgi-bin/osu/p/news/salad/index.html





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”んめ→むめ→うめ=梅”、らしい。~私的梅祭り、2007年初夏 梅酒版。~ [■ 生活あれこれ Life]


梅雨の兆しが感じられない、2007年6月中旬。
予約発注していた南高梅が届き、私的梅祭り開始です!
要するに、梅酒を造るってことなんです。

2007年確保した南高梅(和歌山県産)は、4kg。

焼酎は、2升5合。

氷砂糖(北海道産てんさい使用)は、2kg

密封瓶(セラーメイト)は、5L2本、3L1本。

(オマケ:赤紫蘇(愛知県産)は、300g。)


全て梅酒用です。
過去最大規模、最高の材料揃えです。
学生の時にはもっと小規模で、安価な材料で作ってましたな・・・懐かしいです。

青梅は傷みやすいので、のんびりしていられません。
自宅に到着と同時に、作業開始です。

0:帰宅。
  帰宅直後に宅配便で梅が届く。
  即座に開封、部屋中にフルーティーな香が~うっとり。



1:梅を洗い、水に浸してアクを抜きすること、6時間。
  アク抜き中に夕飯・風呂・就寝。



2:朝4時に起床。
  梅を水から上げて、水切りし、1粒ずつ水分を拭き取る。



3:一粒ずつ星(茎についていた部分の残骸)を竹串で取り除く。




4:既に洗浄・天日干し済みの密閉瓶を熱湯消毒し、焼酎で拭く。

5:密閉瓶に生めと氷砂糖を交互に入れる。

6:焼酎を注いで密閉し、冷暗所に置く。




7:出勤。

・・・と、あっという間に祭りは半分終わりました。
しかし、残り半分があるのです!

8:密閉瓶を時々振る。

9:3ヶ月くらい経ったら、出来上がり!

・・・と、祭りのクライマックスまで3ヶ月以上かかるのです。
あぁ、スバラシイ!

もちろん、その間は他のバージョンの梅祭りが細々と行われるわけですが、
それについては、また別の機会に。
3ヵ月後のクライマックスには、再度記事にすることでしょう。


私的梅祭りは、毎年行っているわけではないのですが、
思い立つたび、約3年~5年周期に巡ります。
亡き祖母が毎年漬けていて、
幼い頃からそれを見ていた・・・だけではなく、
遊びに行くたび、梅酒の梅をおやつ代わりに食べていた(時効)
その味が忘れられないのです・・・。
梅酒よりも、梅酒の梅が本命だったりするのです。


以前、自分で漬けた梅酒を解禁した時、友人たち(確か、3人)を呼んだら、
一晩で全部のみ干されたこともあります。
が、私は梅さえ食べられれば構わない立場、梅酒大盤振る舞い祭りです。 とはいえ、調べれば調べるほど梅酒の効用がステキなので、
今後は毎日飲もうと思っています。
......................................

追記:赤紫蘇の行方。

材料に挙げながら触れていない赤紫蘇ですが、
実は、密閉瓶3Lの「赤い梅酒製造実験」に使用しております。
初の試みです。
しかも、ネットでレシピを探しても、写真入の細かな解説が無く、
手探りで作っています。
漬けてすぐ、驚くほど綺麗な色が出ています。
しかし、重要なのは、味です。
味を確認し、美味しかったら、写真と共にレシピを公開しようと思っています。

※不織布パックに入っているのが赤紫蘇です。




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